今日の為替市場ポイント:米利上げ長期化予想でドルは底堅い動きを維持する可能性

通貨
2023年2月21日 7時59分

20日のドル・円は、東京市場では134円54銭から133円96銭まで下落。欧米市場では134円37銭まで買われた後、133円93銭まで反落したが、134円24銭で取引終了。本日21日のドル・円は主に134円台で推移か。米利上げ長期化の見方は後退していないため、ドルは底堅い動きを維持する可能性がある。

市場参加者の間では良好な米国経済指標を受けて米政策金利見通しを引き上げる動きが出ているようだ。一部の市場参加者は米政策金利が最終的に5.50-5.75%程度まで上昇すると想定している。そのため、新興国市場への投資資金の一部を米国債市場に移すことも検討されているようだ。今後発表される雇用、インフレ、個人消費などに関連する経済指標の多くが市場予想を上回る内容だった場合、米政策金利見通しを引き上げる動きは一段と拡大する可能性がある。

22日に公表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に対する市場参加者の関心はまずまず高いようだ。金融引き締めの継続を支持する意見が大半を占めていた場合、米長期金利は上昇し、米国株式はさえない動きとなりそうだが、ドルは強含みとなる可能性がある。また、24日に発表される1月米PCEコア価格指数に対する関心も引き続き高い。市場予想を上回った場合、インフレ緩和の思惑は後退し、ユーロや日本円に対するリスク選好的なドル買いが優勢となりそうだ。

《CS》

提供:フィスコ

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