注目銘柄ダイジェスト(前場):大黒天、アンビス、ツバキナカシマなど
大黒天<2791>:5450円(+520円)
大幅続伸。SBI証券では投資判断「買い」、目標株価7250円で新規カバレッジを開始している。同社ではコストが上昇する中でも大半の商品で値上げを行っておらず、他社との価格差が広がってきており、足元での既存店売上好調につながっているとみている。今後、コスト増加が一巡するタイミングでは、「安さ」を武器に、既存店増収率を高めながら売上総利益率の改善を見込める局面を迎えるとみているようだ。
ソーダニッカ<8158>:917円 カ -
ストップ高買い気配。14円の特別配当を実施すると発表、23年3月期の年間配当金計画は従来の26円から40円に引き上げている。目標とする経営指標の2期連続達成見込みなどを特別配当実施の背景としている。前日終値ベースでの配当利回りは5.2%の水準となり、利回り妙味が高まる状況のようだ。また、来年度業績に対する安心感などにもつながっているとみられる。
アンビス<7071>:3235円(-295円)
大幅続落。3月14日付でのスタンダード市場からプライム市場への上場区分変更を発表している。一方、プライム市場上場区分充足目的もあり、代表取締役による1000万株の売出、並びに100万株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施も発表、当面の需給悪化につながるものとして、ネガティブに捉えられているようだ。売出価格決定日は3月1日から7日となっているもよう。
ツバキナカシマ<6464>:958円(-129円)
大幅反落。前日に延期していた22年12月期の決算を発表。営業損益は90.7億円の赤字となり、前期比149億円の損益悪化に。米国事業の減損損失計上などが大幅悪化の主因となっている。14日に修正計画は発表済みであるものの、一部の借入金に付されている財務制限条項に抵触していることで、継続企業の前提に関する注記が記載されたことが本日は売り材料となっているもよう。なお、23年12月期は業績回復・増配を見込んでいる。
ホシデン<6804>:1699円(+95円)
大幅続伸。前日に提出された大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンズの大量保有が明らかになっている。市場内での株式取得により、2月13日時点で発行済み株式数の5.26%に当たる330万株超を保有しているようだ。投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うことを取得目的としている。今後のさらなる株式取得、株主向上策強化へのプレッシャーにつながる可能性などを思惑視する動きが先行へ。
ITbookHD<1447>:418円(+9円)
大幅に4日続伸。グループ会社が画像処理AIを利用したボーリングコア判定アプリケーション「MARCRAY」で、AIを活用した技術・製品での技術審査証明を取得したと発表している。建設業界では初めてという。技術審査証明は、建設技術審査証明協議会が技術審査の結果に基づいて交付する新技術等の証明で、MARCRAYは品質検査の生産性を向上させる開発目標に達しているとして交付されたという。
ピアズ<7066>:801円(+8円)
大幅に反発。連結子会社の株式売却完了に伴い、23年9月期第2四半期決算で約1.3億円の特別利益を計上する見込みと発表している。ピアズは1月18日にシステム開発などを手掛けるXERO(東京都港区)をコンサルティング会社のcoLAB.(横浜市)に譲渡すると発表していた。通期業績への影響は現在精査中で、今後開示が可能となった時点で速やかに公表する。現在の通期純損益予想は0.03億-0.65億円の黒字(前期実績は1.01億円の赤字)。
サイバーダイン<7779>:306円(+9円)
大幅に続伸。400万株(11.88億円)を上限とする自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.91%。21日朝の立会外取引(ToSTNeT-3)で買い付けを委託する。株主価値の向上を図るとともに、機動的・戦略的な企業買収に加え、グループの取締役や従業員に対する中長期的なインセンティブの付与としての株式報酬など経営環境の変化に対応した資本政策を遂行するため。
《ST》