イーベイが決算受け下落 パンデミック時代のブームの一段落を示す=米国株個別
イーベイ<EBAY>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を若干上回った。第1四半期のガイダンスも予想を上回る見通しを示した。
同社はパンデミック時代のブームが一段落した後の売上げ減少に合わせてコスト削減を試みている。今月初めに同社は従業員の4%に当たる約500人を削減すると発表した。また、時計のような高級品の売上げを拡大しようと試みる一方で、価格に敏感な買い物客にアピールするために修理済み商品の販売も試みている。また、コレクターを誘致するために、トレーディングカードなどの取引や鑑定を行うサービスを提供し、それらを保管するための温度調節可能な保管庫を建設。
決算発表後に時間外で株価は上下動したものの、下げて通常取引に入っている。アナリストからは「同社はパンデミック前の状況に戻っており、顧客を失い取引額が減っている」との指摘も出ていた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.07ドル(予想:1.06ドル)
・経常収益:25.1億ドル(予想:24.7億ドル)
・総取引額(GMV):182億ドル(予想:180億ドル)
・アクティブ・バイヤー:1.34億人(予想:1.34億人)
(1-3月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.05~1.09ドル(予想:1.06ドル)
・経常収益:24.6~25.0億ドル(予想:23.6億ドル)
(NY時間09:55)
イーベイ<EBAY> 44.93(-2.92 -6.10%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美