ルーシッドが決算受け大幅安 業績と見通しが短期的に成長の可能性に影を落とす=米国株個別
高級電気自動車(EV)のルーシッド<LCID>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、EBITDAの赤字も予想以上に膨らんだ。出荷台数も予想を大きく下回っている。また、同社は今年の生産台数を1万-1万4000台を見込むと発表。
株価は冴えない反応。同社は第4四半期に3493台を生産した一方で、納車台数は1932台に留まった。予想を大きく下回っている。ローリンソンCEOは声明で「昨年は誰にとっても困難な年だった」と述べている。同社は当初、昨年に2万台を生産する計画だったが、サプライチェーン問題と社内の物流問題から、昨年は2度に渡る目標の下方修正を余儀なくされた。
アナリストは「業績と見通しが少なくとも短期的には同社の成長の可能性に影を落としている」と指摘。また、「2025年の潜在売上高が低いこと、2023-2025年のフリーキャッシュフロー(FCF)の必要性が従来の70億ドルから80-90億ドルとなり、さらに数回の大規模な資本調達が必要になる」との指摘も聞かれた。
(10-12月・第4四半期)
・売上高:2.58億ドル(予想:3.15億ドル)
・1株損益(調整後):-0.28ドル(予想:-0.40ドル)
・EBITDA(調整後):-6.24億ドル(予想:-5.80億ドル)
・出荷台数:1932台(予想:2831台)
(NY時間10:17)
ルーシッド<LCID> 8.29(-1.69 -16.96%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美