エヌビディアの上昇が支援材料に/オープニングコメント

市況
2023年2月24日 8時25分

24日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。23日の米国市場はNYダウが108ドル高だった。22日引け後に発表されたエヌビディアの予想を上回る決算が投資家心理の改善につながった。週次失業保険申請件数の減少や米10-12月期GDP価格指数の上方修正で、金利上昇に伴う売りに押される場面もあったが、金利が伸び悩んだためプラス圏を回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の27230円。円相場は1ドル134円60銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まろう。日経225先物は23日の祝日取引で一時26950円まで売られており、節目の27000円割れにより、いったんは調整一巡感が高まりそうだ。また、エヌビディアは14%を超える上昇を見せるなか、指数インパクトの大きい東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などに買いが波及する可能性があるため、日経平均を押し上げる格好になりそうだ。

ただし、米国ではPCEデフレーターの発表を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられそうである。米国についても指標発表を前にした買戻しが中心とも見られるため、東京市場においてもリバランスの商いが中心になろう。そのため、日経平均はリバウンドを見せてくるものの、75日線のほか、その上に位置する25日線辺りが抵抗線として意識されやすいと考えられる。

なお、本日は次期日銀総裁候補の植田和男氏らに対する所信聴取と質疑が衆院で行われる。市場では緩和政策の修正への思惑が高まっているものの、当面は現在の金融政策を継続する考えを示すとみられるなか、短期的にはリバランスに伴う動きが意識されやすいだろう。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.