話題株ピックアップ【昼刊】:A&Dホロン、東エレク、オークマ

注目
2023年2月24日 11時41分

■A&Dホロン <7745>  1,418円  +88 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

A&Dホロンホールディングス<7745>の上値追い鮮烈。ここ上げ足を強めていたが、きょうはマドを開け一段高に買われ新値街道を突き進む展開にある。計測・計量機器の大手メーカーで電子てんびんは国内トップシェアを誇るほか、昨年4月に電子ビーム技術を強みとする半導体関連装置メーカーのホロンと経営統合(持ち株会社化し親会社はA&D)しており、両社の技術融合による次世代テスター開発など成長分野での展開力を増している。足もとの業績は絶好調といってよく、22年10~12月期は前年同期比倍増の29億300万円と急拡大した。今週に入り三井トラスト・アセットマネジメントが大量保有報告を行っており、日興アセットマネジメントと合わせて同社株式を5.69%保有していることが判明した。投資信託など機関投資家の買い需要が観測されるなか、上値期待が一段と高まっているもようだ。

■東京エレクトロン <8035>  47,320円  +2,730 円 (+6.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など大手半導体製造装置メーカーのほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、SUMCO<3436>など半導体関連全般が買い優勢の展開となっている。前日の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>がコンセンサスを上回る決算発表を好感され、終値で14%高と急騰した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.3%高と大幅高に買われており、これを受けて東京市場でも同関連株に幅広く買いが広がっている。

■オークマ <6103>  5,400円  +280 円 (+5.5%)  11:30現在

22日に発表した「1.61%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.61%にあたる50万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月24日から4月28日まで。

■モリタホールディングス <6455>  1,213円  +32 円 (+2.7%)  11:30現在

モリタホールディングス<6455>が反発している。22日の取引終了後、EVモーターズ・ジャパン(北九州市若松区)が実施する第三者割当増資の一部を引き受けるとともに、業務提携契約を締結すると発表したことが好感されている。EVモーターズは、バスやトラック、トライクなどの商用電気自動車(EV)に特化した開発・製造・販売を行っており、今回の資本・業務提携により消防車両に適した独自のEVシャシを共同開発するのが狙い。出資額は2億円でEVモーターズが新たに発行するC種優先株式40株を取得する。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。

■神戸物産 <3038>  3,680円  +90 円 (+2.5%)  11:30現在

神戸物産<3038>は高い。22日の取引終了後に発表した1月度単独業績で、営業利益が前年同月比6.1%減となったものの、前月の同14.9%減と比べ減益幅が縮小しており、これが好感されている。売上高は同10.5%増だった。新規出店2店舗があったことで店舗数が1012店舗となり、前年同月に比べ56店舗増加したことが寄与した。商品別では、引き続き利便性の高い冷凍野菜や飲食店などで使用される業者向け商材の出荷が増加した。

■日経レバ <1570>  14,010円  +275 円 (+2.0%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が3日ぶりに大きく切り返している。祝日前の一昨日22日に急落しフシ目の1万4000円台を割り込んだが、きょうは寄り後に次第高の展開で再び大台回復となった。きょう朝方に衆院で開かれた次期日銀総裁候補の植田和男氏への所信聴取で、植田氏は現在行っている金融緩和策は適切であるとの認識を示し、これを継続する姿勢を示したことで、全般買い安心感が広がった。「イベントドリブン戦略で空売りポジションをとっていた向きが買い戻しを入れた」(中堅証券ストラテジスト)ことから、日経平均の戻り足が強まり一時360円あまりの上昇で前営業日の下げ分を取り戻す場面があった。日経レバは日経平均に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に設定されていることから、個人投資家を中心とした短期資金の売り買いが活発化している。

■SHOEI <7839>  5,070円  +40 円 (+0.8%)  11:30現在

SHOEI<7839>が反発している。22日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、好材料視されている。投資単位の水準を引き下げることで投資家層の更なる拡大を図り、株式の流動性を高めることが目的という。効力発生日は4月1日。

■三菱UFJ <8306>  973.8円  -1.4 円 (-0.1%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が強弱観対立も足もとはやや売りに押されている。ここ再び上昇基調で注目度が高まっている米10年債利回りだが、前日は3.8%台まで低下し上昇一服となったことで、これが利食いを誘発している。ただ、金利の先高感は強く、前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>など大手金融株は買いが優勢だった。東京市場では次期日銀総裁の下でのイールドカーブ・コントロールの段階的排除に向けた思惑なども漂い、銀行や生保セクターには運用環境の改善を期待する動きもある。きょう午前中に衆議院で行われる日銀新総裁候補の植田和男氏への所信聴取を控え、この内容が大手金融株にも影響を及ぼしそうだ。

■スタティアH <3393>  1,138円  +150 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

スターティアホールディングス<3393>はストップ高カイ気配となっている。22日の取引終了後、配当方針の変更に伴い23年3月期期末配当予想を7円から29円へ引き上げると発表したことが好感されている。年間では34円となり、前期実績に対しては20円の増配となる予定だ。来期以降を計画していた配当性向30%について、1年前倒しし今期からとしたことが要因としている。

■リリカラ <9827>  522円  +45 円 (+9.4%)  11:30現在

リリカラ<9827>が大幅反発している。22日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、リバーフィールド(東京都中央区)の所有割合が11.03%となり、新たに大株主に浮上したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は2月15日。なお、リバーフィールドはティーケーピー<3479>社長の河野貴輝氏が代表を務める資産管理会社。

■加藤製作所 <6390>  1,017円  +78 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

加藤製作所<6390>がマドを開けて大幅高、21年8月以来となる4ケタ大台を回復した。建設用クレーンの国内トップだが、アジア向けなど海外での需要獲得にも注力している。利益率向上に向けた取り組みや円安効果も加わり業績は大底を脱出し、23年3月期業績予想は最終利益段階で10億から15億円(前期実績は95億7500万円の赤字)に増額している。自己資本比率43%と財務面はしっかりしており、大幅赤字となった前期や前々期も配当は継続した。PER8倍前後でPBR0.26倍と超割安圏にあることで、テーマ買いの流れに乗っている。

■サスメド <4263>  1,367円  +92 円 (+7.2%)  11:30現在

サスメド<4263>が寄り付き大口の買い注文を集め、気配値のまま株価水準を切り上げている。同社は疾病に対応した医療機器開発や医療情報の収集及び提供を行い、不眠症やリハビリなどに関するスマートフォン向けアプリ開発に力を入れている。22日取引終了後、同社が傾注する不眠障害治療用アプリに関連する特許査定を欧州特許庁から受領したことを発表、これを材料視する買いが集中した。株式需給面では外資系経由の貸株調達による空売りが直近増加しており、この買い戻しも株価上昇を後押ししているもようだ。

■タメニー <6181>  124円  +8 円 (+6.9%)  11:30現在

タメニー<6181>が3日ぶりに反発している。22日の取引終了後、TMSホールディングス(大阪市中央区)との資本・業務提携を強化すると発表しており、好材料視されている。TMSHDを割当先とする第三者割り当てにより、127万1100株の新株を発行する。両社は21年12月に資本・業務提携し、現在ではTMSHDがタメニー発行済み株式の2.13%を所有。また、TMSHDが運営する結婚相談所とタメニーが運営するマッチングプラットフォームとの間でデータ連携が行われ、テック事業の売上高向上などに寄与している。これを受けて、タメニーでは業績回復をより一層加速させることはもとより、中長期視点で全事業の高収益体制の確立とプロダクトの競争力強化を実現するために、資本・業務提携関係を強化するとしている。なお、23年3月期業績への影響は軽微としている。

■トランスジェニック <2342>  336円  +7 円 (+2.1%)  11:30現在

トランスジェニック<2342>が5日ぶりに反発している。22日の取引終了後、福岡疾病予防管理センター(F-CDC)と包括業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視されている。F-CDCは、大学や自治体・福岡バイオコミュニティとの連携のもと新興感染症や人獣共通感染症に対する治療薬やワクチンの研究開発について、大学の実験施設を活用した支援業務などを行っている。トランスGでは、F-CDCとの連携を強化することで、感染症治療薬開発領域の非臨床試験受託サービス開始を目指すという。また、F-CDCの基金の一部として800万円を拠出するとしている。

■PR TIMES <3922>  1,855円  +24 円 (+1.3%)  11:30現在

PR TIMES<3922>が高い。22日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を2万2000株(発行済み株数の0.16%)、または5000万円としており、取得期間は3月1日から3日まで。東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)を含む市場より取得し、新株予約権及び譲渡制限付株式報酬に割り当てるとしている。

●ストップ高銘柄

テクノマセマティカル <3787>  939円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在

アースインフィニティ <7692>  5,170円  +705 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.