話題株ピックアップ【夕刊】(2):三井不、ワークマン、バンナムHD
■三井不動産 <8801> 2,536.5円 +62.5 円 (+2.5%) 本日終値
三井不動産<8801>や三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など不動産株が高い。次期日銀総裁候補の植田和男氏がこの日、衆議院での所信聴取に臨み、現在の金融緩和策を継続する方針を示した。これを受け、日銀が早期緩和修正に動くとの警戒感が和らぎ、金利上昇懸念が後退したことから、不動産株に買い安心感が広がったようだ。
■昭和産業 <2004> 2,541円 +60 円 (+2.4%) 本日終値
昭和産業<2004>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、23年3月期の連結業績予想について、最終利益を32億円から70億円(前期比74.7%増)へ上方修正したことが好感された。埼玉県上尾市に保有する賃貸用不動産を譲渡するのに伴い、第4四半期に固定資産譲渡益約50億円を特別利益として計上する見込みであることが要因としている。なお、売上高3380億円(同17.5%増)、営業利益40億円(同28.1%減)は従来見通しを据え置いている。
■日経レバ <1570> 14,055円 +320 円 (+2.3%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が3日ぶりに大きく切り返している。祝日前の一昨日22日に急落しフシ目の1万4000円台を割り込んだが、きょうは寄り後に次第高の展開で再び大台回復となった。きょう朝方に衆院で開かれた次期日銀総裁候補の植田和男氏への所信聴取で、植田氏は現在行っている金融緩和策は適切であるとの認識を示し、これを継続する姿勢を示したことで、全般買い安心感が広がった。「イベントドリブン戦略で空売りポジションをとっていた向きが買い戻しを入れた」(中堅証券ストラテジスト)ことから、日経平均の戻り足が強まり一時360円あまりの上昇で前営業日の下げ分を取り戻す場面があった。日経レバは日経平均に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に設定されていることから、個人投資家を中心とした短期資金の売り買いが活発化している。
■SHOEI <7839> 5,120円 +90 円 (+1.8%) 本日終値
SHOEI<7839>が反発。22日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、好材料視された。投資単位の水準を引き下げることで投資家層の更なる拡大を図り、株式の流動性を高めることが目的という。効力発生日は4月1日。
■あいちFG <7389> 2,440円 +42 円 (+1.8%) 本日終値
あいちフィナンシャルグループ<7389>が反発。22日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を20万株(発行済み株数の0.41%)、または5億円としており、取得期間は3月1日から24日まで。株式報酬の支払いに備えるためとしている。
■ワークマン <7564> 5,700円 +90 円 (+1.6%) 本日終値
ワークマン<7564>が続伸。同社は作業服大手だが、一般客向けカジュアル衣料品店「ワークマンプラス」の2018年の出店開始を皮切りに、女性向け店舗「#ワークマン女子」、靴専門店「ワークマンシューズ」を展開するなど業態を広げてきた。こうしたなか、ファッション性を高めた新業態「ワークマンカラーズ」を立ち上げ、アパレル業界に本格参入することが直近明らかとなっており、今後の更なる業容拡大に対する期待が高まっているようだ。
■バンナムHD <7832> 8,534円 +113 円 (+1.3%) 本日終値
バンダイナムコホールディングス<7832>が7日ぶりに反発。傘下のバンダイナムコエンターテインメントとKADOKAWA<9468>グループのフロム・ソフトウェアが22日の取引終了後、両社が共同開発するアクションRPG「ELDEN RING(エルデンリング)」の世界累計出荷本数が2000万本を突破したと発表しており、好材料視された。「ELDEN RING」は、多彩なシチュエーションを持つ広大な世界で自由度の高い冒険を楽しめるアクションRPG。なお、同ゲームは海外販売元がバンダイナムコエンターテインメントで、国内販売元がフロム・ソフトウェアとなっている。
■東洋紡 <3101> 1,060円 +14 円 (+1.3%) 本日終値
東洋紡<3101>が反発。この日、高機能ファイバー製品の一部商品を4月1日出荷分から15~20%値上げすると発表しており、好材料視された。製造に使用する一部原料と副原料の価格高騰が継続し、更なる高騰も懸念されていることに加えて、燃料費や電力費、物流経費なども上昇していることに対応する。
■ジェイテクト <6473> 1,004円 +9 円 (+0.9%) 本日終値
ジェイテクト<6473>が反発。午前10時ごろ、産業用ドローンの開発を進めるプロドローン(名古屋市天白区)と協業すると発表しており、好材料視された。プロドローンの開発するドローンは、物流インフラが不十分な地域をカバーする輸送手段となることが想定されるだけではなく、非常時に医薬品や救援物資を運ぶ手段として活躍することが期待されている。今回の協業により、ジェイテクトが19年10月に量産を開始した蓄電デバイス「高耐熱リチウムイオンキャパシタ」及び関連技術を提供することで、ドローンの電源性能を高めるなど、より高性能な産業用ドローン開発に貢献するとしている。
■ユニ・チャーム <8113> 4,998円 +24 円 (+0.5%) 本日終値
ユニ・チャーム<8113>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は22日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を6400円から6800円に引き上げた。同証券では23年12月期は(1)グローバルでの数量拡大(2)上期で原料高が一巡し、付加価値化による値上げ効果とミックス改善が進むこと(3)中国事業の回復――が寄与し過去最高益を更新すると予想。23年12月期の連結営業利益は1410億円(前期比17.9%増)、24年12月期は1538億円を見込んでいる。
株探ニュース