株価指数先物【寄り前コメント】 リバランスの反動が想定されやすく、短期的にはNTショートのトレードと押し目狙いのロング対応
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27330 -50 (-0.18%)
TOPIX先物 1982.5 ±0.0 (±0.00%)
シカゴ日経平均先物 27330 -50
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
24日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。1月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比5.4%と前月の5.3%から上昇。米連邦準備理事会(FRB)が最も重視している物価指標といわれるPCEコアデフレーターは、同4.7%上昇と前月の4.6%を上回った。インフレ高止まりが続き、利上げ停止の時期が遠のくとの警戒感から、NYダウの下げ幅は一時500ドルを超えた。また、米長期金利が一時3.97%に上昇するなか、マイクロソフト<MSFT>やアップル<AAPL>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、アルファベット<GOOGL>など大型テック株が総じて売られた。S&P500業種別指数は素材、銀行、保険が下落した一方で、自動車・同部品、ソフトウエア・サービス、不動産が下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比50円安の2万7330円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比変わらずの2万7380円で始まり、その後は2万7360円~2万7440円と、日中終値を挟んだこう着を継続。米国市場の取引開始後に軟化すると、2万7270円~2万7360円辺りで推移し、2万7330円でナイトセッションの取引を終えた。
日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。ただし、先週の下落局面で一時2万6950円まで売られ、節目の2万7000円を下回る場面が見られた。その後はエヌビディア<NVDA>の決算評価のほか、次期日銀総裁候補の植田和男氏らに対する所信聴取での発言を受けて上昇に転じた。リバランスの商いが中心ではあるものの、チャート上では一目均衡表の雲上限までの調整を見せたことで、いったんは調整一巡感が意識されやすい。
本日は米株安の流れからリバランスの反動がみられそうだが、75日移動平均線が位置するオプション権利行使価格の2万7250円辺りでの底堅さは意識されそうだ。75日線を割り込む場面では、その下の権利行使価格である2万7125円とのレンジで押し目狙いのロング対応に向かわせよう。一方で、25日線が位置する2万7420円処では戻り待ちのショートが入りやすいが、先週末につけた2万7450円を捉えてくるようだと、ショートカバーを誘う動きが入りそうだ。予想レンジとしては2万7150円~2万7450円辺りを想定する。
VIX指数は21.67に上昇した。上値抵抗線として意識されていた75日線突破後は同線が支持線として機能しているため、24.46辺りに位置している200日線辺りが次第に意識されてくる可能性がある。そのため、積極的なロングの動きは期待しづらいだろう。先週のNT倍率は先物中心限月で13.70倍までの調整を経て、週末には13.81倍に上昇した。リバランスの反動が想定されやすく、短期的にはNTショートのトレードに向かわせよう。
株探ニュース