今日の為替市場ポイント:米利上げ長期化予想でドルは下げ渋る可能性
27日のドル・円は、東京市場では136円55銭から136円01銭まで反落。欧米市場では136円44銭まで買われた後、135円92銭まで反落し、136円20銭で取引終了。本日28日のドル・円は主に136円台で推移か。米利上げ長期化の見方は変わっていないため、ドルは136円近辺で下げ渋る可能性がある。
27日発表の1月米耐久財受注は、前月比-4.5%と市場予想を下回ったが、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注は増加。市場参加者の間からは「物価上昇の影響はあるものの、企業は長期的な設備投資を続けている」との声が聞かれた。今週発表される2月CB消費者信頼感指数や2月ISM製造業景況指数などの経済指標に対する関心は高いが、市場予想を大幅に下回り、景況感の悪化を示唆する内容でない場合、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ長期化の方針を後押しする材料となりそうだ。日本銀行による金融緩和政策の継続も見込まれており、リスク選好的な米ドル買い・円売りがすみやかに縮小する可能性は低いとみられる。
《CS》