話題株ピックアップ【夕刊】(2):アイスタイル、大日印、東エレク
■アイスタイル <3660> 444円 +9 円 (+2.1%) 本日終値
アイスタイル<3660>が4日続伸。午後1時ごろ、100%子会社Over The Borderがトランス・コスモス<9715>と日本から中国に向けた越境販売支援事業の拡充を図ることを目的に資本・業務提携を締結したと発表しており、好材料視された。Over The Borderは、中国版Tik Tokである「Douyin(抖音)」で、化粧品セレクトショップ「@cosme(アットコスメ)海外旗艦店」を21年から運営している。今後は、トランスコスの旗艦店出店支援と運営代行のノウハウと、Over The BorderのDouyinにおける越境ライブコマースの運営ノウハウを生かし、企業のDouyin旗艦店出店支援と運営代行を行うDouyin Partner事業を立ち上げ、日本から中国に向けた越境販売支援事業の強化を図るとしている。
■大日本印刷 <7912> 3,725円 +75 円 (+2.1%) 本日終値
大日本印刷<7912>は反発。株価は株式併合を考慮した実質ベースで2007年7月以来、約15年半ぶりとなる3700円台に乗せている。米国の著名アクティビスト(物言う株主)であるエリオット・マネジメントが同社株を取得したと報じられており注目を集めているが、3月9日には投資家・アナリスト向け「新中期経営計画骨子説明会」が開催される予定。同説明会には北島義斉社長が出席するとも報じられており、その内容への期待感も高まっている様子だ。
■東京エレクトロン <8035> 47,570円 +860 円 (+1.8%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株は強弱観対立のなかも頑強な値動きをみせている。前日の米国株市場では半導体製造装置トップのアプライド・マテリアルズ<AMAT>がマドを開けて買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら上昇した。また、日本国内では先端半導体の量産を目指す半導体新会社ラピダスが28日に北海道千歳市に新工場を建設することを正式発表、投資額は5兆円規模とされるだけに、製造装置関連など設備投資に絡む半導体関連企業の商機も高まることが期待される。半導体主力株を中心に幅広い銘柄に物色の矛先が向く可能性がある。
■ワキタ <8125> 1,147円 +20 円 (+1.8%) 本日終値
ワキタ<8125>が3日ぶりに反発。2月28日の取引終了後、福祉用具のレンタル・販売を手掛けるニチイケアネット(東京都千代田区)の全株式を3月31日をメドに取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。ワキタグループでは、福祉用具のレンタル卸業を新規事業として展開しており、今回の子会社化により更なるエリア拡大に寄与すると判断したという。なお、同件による業績への影響は現在精査中としている。
■武蔵精密工業 <7220> 1,786円 +27 円 (+1.5%) 本日終値
武蔵精密工業<7220>が堅調。1日付の日本経済新聞朝刊が「ホンダが例年、取引先の部品会社にしている部品などの値下げ要請を2024年3月期は見送る方針を決めたことが分かった」と報じた。原材料の高騰がサプライヤー各社の収益を圧迫していることに対応するという。報道を受け、ホンダ<7267>を主要取引先とする部品メーカーに関して、来期の収益悪化懸念が和らいだとの受け止めが広がったようだ。エフ・シー・シー<7296>やジーテクト<5970>、エイチワン<5989>、テイ・エス テック<7313>、スタンレー電気<6923>、田中精密工業<7218>がしっかり。ミツバ<7280>やタチエス<7239>、新電元工業<6844>なども買われた。
■GAテクノ <3491> 1,110円 +16 円 (+1.5%) 本日終値
GA technologies<3491>が続伸。午前10時ごろ、グループ内の新規事業として、M&A仲介DX(デジタルトランスフォーメーション)サービス「MtechA(エムテカ)」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。同サービスは、AIの活用など、不動産DXで培ったノウハウをM&A領域に活用するとともに、事業譲渡後の資産形成まで一気通貫でサポートするのが特徴。同社にとっては、不動産マーケットプレイス「RENOSY(リノシー)」、不動産DX事業「ITANDI(イタンジ)」に続く新事業で、初めて不動産領域の外に進出する。既に22年8月1日にMtechAを設立しており、きょうサービスの提供を開始したという。
■DyDo <2590> 4,795円 +35 円 (+0.7%) 本日終値
ダイドーグループホールディングス<2590>は反発。2月28日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の国内飲料事業の販売状況で、販売本数が前年同月比32.0%増となったことが好感された。チャネル別では流通が同16.5%増、自販機も同34.7%増とともに伸長した。
■アースインフィニティ <7692> 4,170円 -1,000 円 (-19.3%) ストップ安 本日終値
アースインフィニティ<7692>が連日のストップ安。2月28日の取引終了後、3月16日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家が投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが目的という。ただ、年初に掲げた「6月までに時価総額600億円」との目標をひとまず達成したことに加えて、2月27日からは信用取引に規制がかけられていることから、いったん利益を確定する動きが強まっているようだ。
■ツルハホールディングス <3391> 8,960円 -630 円 (-6.6%) 本日終値 東証プライム 下落率3位
ツルハホールディングス<3391>が大幅反落。2月28日の取引終了後に発表した2月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比0.6%減となり、5カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。
■Genky <9267> 3,905円 -150 円 (-3.7%) 本日終値
Genky DrugStores<9267>は反落。2月28日の取引終了後に発表した2月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比1.1%減と5カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。なお、全社売上高は同4.8%増だった。
株探ニュース