注目銘柄ダイジェスト(前場):ミライトワン、大阪チタ、AIinsideなど

市況
2023年3月2日 12時03分

エアトリ<6191>:2544円(+56円)

大幅続伸。23年9月期の業績上方修正を前日に発表している。営業利益は従来予想の10億円から16億円、前期比28.7%減にまで増額修正。第2四半期に入って以降、全国旅行支援の継続などで、特に国内旅行分野における旅行需要がさらに回復傾向にあり、海外旅行分野も回復傾向にあるとしている。上振れ自体への期待はあったとみられるが、早い段階での大幅な上方修正をポジティブ視する動きが先行へ。

イーレックス<9517>:1975円(+98円)

大幅反発。前日に23年3月期の業績修正を発表している。売上高は従来予想の2056億円から2900億円に上方修正、電力小売・電力卸売の価格が上昇したことなどを背景としている。利益予想は現在精査中としているが、同様に上振れを織り込む動きとなっているようだ。また、カンボジア王国における水力発電所事業への出資参画に関して、ISDN Energy社の出資持分を全て取得し、SPHP CO.,Pte Ltd.を連結子会社化することになったとも発表。

ミライトワン<1417>:1612円(+95円)

大幅反発。自己株式の取得枠拡大及び取得期間の延長を発表している。従来は、発行済み株式数の1.83%に当たる180万株、20億円を上限に、22年11月14日から23年3月31日までの期間で実施予定であった。今回、発行済み株式数の3.71%に当たる360万株、40億円にまで上限を拡大し、取得期間も4月28日まで延長するもよう。なお、1月末段階では83.3万株の取得実績であった。

大阪チタ<5726>:2921円(+223円)

大幅反発。高炉メーカーと進めていたスポンジチタンの2023年度国内価格交渉が、前年から引き上げる方向でおおむね決着したと一部で報じられている。上げ幅は前年度比30%程度となるもよう。ウクライナ危機を背景にスポンジチタン需給が引き締まる中で、値上げが一段と進む状況になっている。同社のほか東邦チタニウムなども、値上げによる収益改善を織り込む動きが先行。

日本SHL<4327>:3185円 カ -

ストップ高買い気配。同社株式の取得を目的に設立されたBlossom Bidcoが、同社に対しTOBを実施すると発表、同社では賛同の意見を表明している。TOB価格は3550円で前日終値に対して32.2%のアップ率となっている。買付期間は3月2日から4月13日まで。TOB成立の際には、同社株は上場廃止となる予定。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。

AIinside<4488>:4755円(+700円)

ストップ高。一部メディアが「東北大学と宇宙空間での使用を想定した省電力の次世代AIの共同研究を始める」と報じ、買い手掛かりとなっている。報道によると、「月面や宇宙で運用するロボットは電力消費を抑えた高効率な稼働が求められる。同社の技術を研究やロボット開発に活用してもらい、厳しい環境下でも高い精度を発揮する次世代AIプラットフォームの実現などにつなげる」という。

ステムリム<4599>:873円(-3円)

朝高後、値を消す展開。塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発品レダセムチド(HMGB11)から創製したペプチド医薬について、栄養障害型表皮水疱症を対象とした追加第2相臨床試験で第1例目の患者への投与が開始されたと発表している。難治性潰瘍の閉鎖を指標とし、有効性を検討する。実施予定被験者数は3例で、終了予定日は24年5月31日。HMGB11は体内の間葉系幹細胞を患部に誘導する細胞の核内タンパク質。

note<5243>:690円(+33円)

大幅に3日続伸。東証が2日付で信用取引に関する規制措置を解除し、売買の活性化につながるとの期待から買われている。前日まで新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)となる規制措置を受けていた。日証金も貸借取引の銘柄別増担保金徴収措置を解除した。note株は2月14日に上場来高値を記録した後は軟調に推移していたため、押し目買いも入っているとみられる。

《ST》

提供:フィスコ

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