テスラが下落 投資家説明会で次世代モデルの具体的内容が示されず失望感=米国株個別
テスラ<TSLA>が下落。同社は前日引け後に投資家説明会を開催し、マスクCEOがマスタープラン(基本計画)を発表していたが、待望の次世代モデルを巡り具体的な内容が提供されなかったことで失望感が強まっている。
マスクCEOはメキシコ北部モンテレイの新工場が次世代モデルを生産することは確認したが、具合的な時期には言及せず、正式な製品イベントが今後、開かれると述べるに留めた。エンジニアリング担当のモラビー副社長もあいまいな態度に終始し、時期に関する質問に「できるだけ速やかに行う」とだけ答えた。
テスラが新たに手掛ける可能性のある製品の一つがヒートポンプ。ヒートポンプが自宅とオフィスの暖房コストを劇的に下げる可能性があるとし、持続可能なエネルギーへの移行で容易に達成できるものの一つだと指摘した。
同社は工場立ち上げと迅速な稼働の能力が高まっているとも説明。テキサス州のリチウム精製施設をすでに着工しており、1年以内にバッテリー級のリチウム生産を開始する目標も明らかにした。同社はまた、ピックアップ「サイバートラック」が年内に登場することも確認。2024年に量産が見込まれるという。
同社は06年と16年にこれまでの2つの戦略的計画を発表している。
(NY時間09:40)
テスラ<TSLA> 186.78(-15.99 -7.89%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美