シルバーゲートが47%急落 存続の可能性検討のため年次報告書の提出を延期=米国株個別
カリフォルニア州で銀行業を営むシルバーゲート・キャピタル<SI>が47%の急落。同社は仮想通貨も手掛けているが、前日引け後にFTXの破綻を受けて、その存続の可能性を検討し、財務管理を見直す時間を設けるため、年次報告書を延期すると発表した。米証券取引委員会(SEC)への提出文書で明らかとなった。
同社は係争中の特定の規制当局やその他の問い合わせ、調査について現在分析中だと述べている。会計事務所もそのような事柄に関連する詳細な情報を求めており、現在はその要求に応えているところだとも述べた。
1月と2月に追加で保有債券を売却したが、他の要因と並んで、証券ポートフォリオに関連する損失が継続企業としての運営能力を損なう可能性があるとしている。また、米司法省から調査を受けていることも明らかにした。
同社はすでに第4四半期に10億ドルの損失を報告しているが、この数字はさらに拡大する可能性があると述べた。米連邦住宅貸付銀行制度からの融資を返済するために資産を急速に売却した際の損失をまだ集計している。また、残りの保有資産の価値も切り下げる必要があるかもしれないとも述べた。
同社は資本が不十分という結果になる可能性に言及しているが、これから明らかになる事象が継続企業として継続する能力に与える影響を評価中だとしている。
(NY時間09:42)
シルバーゲート<SI> 7.15(-6.38 -47.15%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美