ベスト・バイは弱い決算も株価はプラス圏に浮上=米国株個別

材料
2023年3月3日 0時07分

家電量販店のベスト・バイ<BBY>が取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高は予想範囲内ではあったものの1桁台後半の減収となり、売上高も予想範囲内となった。ガイダンスも公表し、通期の既存店売上高は予想以上の減収を見込んでいるほか、1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示している。

ゲーム及びタブレットの成長により一部相殺されたものの、コンピューティング、ホームシアター、家電、携帯電話が既存売上高減少の最大の要因となった。

同社のバーリーCEOは「第4四半期に8600万ドルの構造改革の費用が発生した。24年度もマクロ環境と業界の背景は圧迫されると考えており、調整を続けていく」と述べている。一方、四半期配当を5%増配し、1株0.92ドルとすることを発表した。

株価は取引開始直後は売りが先行したものの、動きが一巡するとプラスに浮上している。アナリストからは通期の見通しは上方修正される可能性があるとの指摘の一方で、家電製品への圧力が続くことを考えると、今回の慎重な見通しは正当化されるとの見解も出ていた。

(11-1月・第4四半期)

・既存店売上高:-9.3%(予想:-9.5%)

米国:-9.6%(予想:-9.2%)

海外:-5.7%(予想:-7.6%)

・1株利益(調整後):2.61ドル(予想:2.10ドル)

・売上高:147.4億ドル(予想:147.6億ドル)

米国:135.3億ドル(予想:138.5億ドル)

・粗利益率:20.0%(予想:19.4%)

(通期見通し)

・既存店売上高:-3~-6%(予想:-1.8%)

・1株利益(調整後):5.70~6.50ドル(予想:6.75ドル)

・売上高:438~452億ドル(予想:457.4億ドル)

(NY時間09:54)

ベスト・バイ<BBY> 83.71(+1.17 +1.42%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.