クローガーが決算受け上昇 パンデミック時のブームは去るも利益創出に成功=米国株個別
スーパーマーケットのクローガー<KR>が上昇。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。売上高は予想範囲内となった。ガイダンスも公表し、通期の既存店売上高は予想を下回ったものの、1株利益の見通しは予想を大きく上回った。パンデミック時のブームは去りつつあるものの、同社はより多くの利益を絞り出すことに成功していることが示されている。
同社は通期の売上高見通しを公表していないが、アナリストはパンデミック以前から最も緩い成長を予測している。同社はアルバートソンズを買収することで価格を下げ、ウォルマート<WMT>やアマゾン<AMZN>に対抗することができると主張してきた。しかし、米連邦取引委員会(FTC)の反トラスト法審査の結果がまだ不透明で、買収完了するのは来年になるだろうと述べている。
(11-1月・第4四半期)
・既存店売上高:6.2%(予想:5.2%)
・1株利益(調整後):0.99ドル(予想:0.90ドル)
・売上高:348.2億ドル(予想:348.8億ドル)
・粗利益率(調整後):21.8%(予想:21.7%)
(通期見通し)
・既存店売上高:1.0~2.0%(予想:2.6%)
・1株利益(調整後):4.45~4.60ドル(予想:4.17ドル)
(NY時間10:04)
クローガー<KR> 46.00(+2.62 +6.04%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美