NY外為:ドル・円一目均衡表の雲を上回る水準で推移、日米金利差拡大観測根強く

通貨
2023年3月3日 3時38分

NY外為市場でドル・円は朝方137円09銭まで上昇後、伸び悩むも136円台後半で堅調推移が継続した。日米金利差拡大観測に伴うドル買い・円売りに拍車がかかった。一目均衡表の雲を上回る水準で推移しており、重要な節目である200日移動平均水準を目指す展開が継続か。

朝方発表された米10-12月期単位労働コスト改定値は前期比年率+3.2%と、伸びは速報値+1.1%から予想以上に上方修正された。伸びはマイナスとなった21年1-3月期以降で最低。様々な調整が響いたとされている。また、先週分新規失業保険申請件数(2/25)は2000件減の19万件と、前回19.2万件から増加予想に反し減少し7週連続で20万件割れ。労働市場が依然ひっ迫、賃金の伸びも依然強く、賃金インフレがあらたなインフレ要因として浮上した。高インフレの抑制が想定されていた程速やかに進んでいないことが明らかになっており、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げ観測が一段と強まった。3月連邦公開市場委員会(FOMC)で再び利上げ加速の思惑も浮上。

一方で、関係筋によると、日銀は黒田総裁が率いる現体制下で最後となる9日、10日の金融政策決定会合では12月に決定したイールドカーブコントロール(YCC)政策修正の効果を見極めるため現行政策を据え置く見込みで、円売りが継続した。

《KY》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.