話題株ピックアップ【昼刊】:サイボウズ、ギフティ、エネチェンジ
■サイボウズ <4776> 3,005円 +384 円 (+14.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
サイボウズ<4776>が急騰している。この日の取引開始前に開示した「2023年定時株主総会招集通知及び株主総会資料」の大株主の記載欄に、著名投資家の井村俊哉氏の名が入ったことが投資家の関心を引き付ける要因となったようだ。22年12月31日現在の大株主の上位10位のうち、井村氏は8位の株主。持ち株数は99万2000株で、持ち株比率は2.16%となっている。
■ギフティ <4449> 2,732円 +147 円 (+5.7%) 11:30現在
ギフティ<4449>は大幅高で4日続伸している。2日の取引終了後、おやつのサブスク「snaq.me」を提供するスナックミー(東京都中央区)と資本提携契約を締結したと発表しており、好材料視されている。昨年10月にスナックミーが実施した第三者割当増資を一部引き受けたという。また、事業面でも、eギフトサービスや企業が取引先や顧客、従業員に対して感謝の気持ちを表すために贈るCorporate Giftサービス領域で連携。スナックミーが取り扱うおやつ及びおやつ体験をギフトとして流通させるために、商品開発や販売、流通面で協業を開始したとしている。
■ENECHANGE <4169> 1,137円 +55 円 (+5.1%) 11:30現在
ENECHANGE<4169>が大幅反発している。2日の取引終了後、神戸市北区のゴルフ場「北六甲カントリー倶楽部 東コース」と岐阜県瑞浪市のゴルフ場「ゴルフ5カントリーみずなみコース」に設置されていたEV(電気自動車)充電器を同社の6キロワットの普通充電器にリプレイスしたと発表しており、好材料視されている。2014年から15年ごろにかけては、政府やカーメーカーの補助を受けて、全国でEV充電器の設置が爆発的に増加したが、現在その多くが補助制度の契約期間満了と充電器の耐用年数が過ぎ、新しい充電器への入れ替えが必要とされている。今回リプレイスを行った2つのゴルフ場もその一例で、設置から8年が経過したEV普通充電器は経年劣化もみられていたことから、同社のEV充電器が採択されたとしている。
■サイゼリヤ <7581> 3,230円 +115 円 (+3.7%) 11:30現在
サイゼリヤ<7581>が続伸し、1月12日につけた昨年来高値3260円に接近している。同社は2日、2月の月次報告を公表。既存店売上高は前年同月比33.7%増となり、前月の伸び率(19.3%増)から拡大したことが好感されているようだ。既存店の客数が同30.9%増と前月(17.5%増)から伸びたほか、客単価が同2.1%増(前月は1.6%増)と堅調に推移していることが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同34.1%増(前月は20.1%増)だった。
■ファーストリテイリング <9983> 28,065円 +915 円 (+3.4%) 11:30現在
ファーストリテイリング<9983>が続伸している。2日の取引終了後に発表した2月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比21.3%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温が高く推移したことで、春物商品や新生活需要を捉えた商品が順調に立ち上がったことが貢献した。また、前年2月は気温が低めに推移したことで売上高が落ち込んでおり、その反動も影響したようだ。客数が同3.9%増と2カ月ぶりに前年を上回ったほか、客単価も同16.8%増と上昇した。
■ローム <6963> 10,400円 +290 円 (+2.9%) 11:30現在
ローム<6963>が反発している。この日、GaN(窒化ガリウム)デバイスなど高速スイッチングデバイスの性能を最大限引き出す超高速駆動制御IC技術を確立したと発表しており、好材料視されている。電源ICで培った超高速パルス制御技術「Nano Pulse Control」を更に進化させ、制御パルス幅を従来の9ナノ秒から業界最高となる2ナノ秒まで大幅に向上することに成功したという。同技術を制御ICに搭載することで、GaNデバイスが持つ性能を最大限まで引き出す超高速駆動制御IC技術を確立。現在は同技術を用いた制御ICの製品化を進めており、23年後半に100V入力1ch DC-DCコントローラとしてサンプル出荷を開始する予定としている。
■くら寿司 <2695> 3,380円 +90 円 (+2.7%) 11:30現在
くら寿司<2695>は上伸。2日の取引時間中に、AIカメラシステムを全店舗で導入すると発表した。回転寿司チェーンを中心に迷惑行為がSNSなどで拡散される事例が相次ぐなか、顧客に安心して来店してもらうのが狙い。その後、多くのメディアが報じるなど、社会的な関心を集める発表となったことを受け、今後の集客効果などを期待した投資家の買いを誘う形となったようだ。回転レーン上に設置されたAIカメラにより抗菌寿司カバーの不審な開閉を検知すると、同社の本部にアラートが届く仕組み。その後、本部から店舗に連絡をし、店員が速やかに対応できるようにする。場合によっては警察への通報も可能になるとしている。
■パーソルHD <2181> 2,763円 +58 円 (+2.1%) 11:30現在
パーソルホールディングス<2181>は堅調。この日の取引開始前に厚生労働省が発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は前の月に比べ0.01ポイント低下の1.35倍となった。前月を下回るのは2年5カ月ぶりとなる。転職希望者の増加が背景にあるとされており、人材紹介事業などを手掛ける同社に対しては、需要増加と業績上振れを期待した買いが入ったようだ。人材関連株では、ジェイエイシーリクルートメント<2124>やエン・ジャパン<4849>、ディップ<2379>、リクルートホールディングス<6098>なども上昇している。
■ユナイテッドアローズ <7606> 1,819円 +32 円 (+1.8%) 11:30現在
ユナイテッドアローズ<7606>が3日続伸している。2日の取引終了後に発表した2月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比25.3%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日が1日少ない影響はあったものの、ビジネス、フォーマルアイテムが好調に推移したことに加えて、気温上昇とともにカジュアル衣料の需要が活発化した。また、定価販売の強化に継続して取り組んでおり、客単価も引き続き増加した。なお、全社売上高は同25.3%増だった。
■三菱UFJ <8306> 959.9円 +14.2 円 (+1.5%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクは足並みを揃えて切り返しに転じている。前日の米債券市場ではFRBによる金融引き締め長期化に対する警戒感を背景に売りが優勢となり、米10年債利回りは終値ベースで4.06%まで上昇した。終値ベースでフシ目の4%台に乗せたのは昨年11月9日以来約4カ月ぶりとなる。東京市場では米国事業を展開するメガバンクにとって米金利上昇は運用環境面でプラスとなる。また、来週9~10日の日程で行われる日銀金融政策決定会合を控え、イールドカーブ・コントロール(YCC)政策の修正に向けた思惑もあり、銀行セクターの先高期待につながっている。
■すかいらーく <3197> 1,617円 +19 円 (+1.2%) 11:30現在
すかいらーくホールディングス<3197>が続伸している。2日の取引終了後に発表した2月度の売上高(速報値)で、既存店売上高が前年同月比38.8%増と大幅増となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。ガストで実施した、価格敏感層に向けて人気メニューがワンコインになるアプリクーポンキャンペーンなどが客数増に貢献。また、20時以降の売上高が徐々に戻りつつあることも寄与した。なお、全店売上高は同35.1%増だった。
■トヨタ自動車 <7203> 1,878.5円 +15 円 (+0.8%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>といった自動車株が高い。東京市場でドル円相場は午前10時時点で1ドル=136円60銭前後で推移。前日のニューヨーク市場では昨年12月20日以来となる一時137円台に乗せ円安が進行した。この円安基調を受け、自動車株に見直し買いが流入。トヨタの23年3月期の想定為替レートは1ドル=134円であり、足もとの円安は業績面への追い風となる。
■ピアズ <7066> 930円 +150 円 (+19.2%) ストップ高 11:30現在
ピアズ<7066>はストップ高。2日の取引終了後、子会社Qualiagram(クオリアグラム)が自社開発のAIロールプレイング(疑似接客)システム「mimik(ミミック)」にチャットGPTを搭載した新機能の実証実験を開始したと発表。これを材料視した買いが入っている。今回実証を始めた新機能は、米オープンAIが手掛けるチャットGPTを搭載したバーチャル顧客を作成し、店舗やコールセンターでの接客ロープレが可能になるというもの。今後、更に現場での実証実験を行い進化させた上で、今夏から秋をメドに本格商用化を目指す。
■BTM <5247> 4,400円 +700 円 (+18.9%) ストップ高 11:30現在
BTM<5247>が急反発。2日の取引終了後、八十二銀行<8359>と、顧客紹介に関するビジネスマッチング契約を締結したと発表しており、好材料視されている。今回の契約締結は、地方企業の抱えるデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する課題解決を支援するのが狙い。八十二に地元企業から寄せられるDXに関する問い合わせに対し、BTMがソリューションを提案するとともに、地方のDX人財を積極的に活用し、課題解決を目指すとしている。
■ヘリオス <4593> 360円 +50 円 (+16.1%) 11:30現在
ヘリオス<4593>が7日ぶりに急反発した。2日の取引終了後、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象とする体性幹細胞再生医薬品HLCM051を用いた治験に関し、今後の臨床試験の概要について公表した。これを材料視した買いが集まったようだ。第2相試験で有効性や安全性について良好な結果が示されたことから、同社は医薬品医療機器総合機構(PMDA)と、追加試験デザインを含む方向性について協議を進めてきた。このほどデータ補強に必要な臨床試験の概要について一定の合意が得られたという。
●ストップ高銘柄
アースインフィニティ <7692> 5,140円 +705 円 (+15.9%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース