ブロードコムが決算受け上昇 インフラ需要が引き続き堅調=米国株個別
半導体のブロードコム<AVGO>が上昇。前日引け後に11-1月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの1株利益は予想を上回った。第2四半期のガイダンスも公表し、売上高見通しが予想を上回っている。
顧客企業が依然としてネットワークインフラに投資していることが示され、同社が同業他社よりも景気減速をうまく乗り切っていることが示唆されている。同社のタンCEOは「第1四半期の業績はすべての最終市場においてインフラ需要が引き続き堅調であることを反映した」と述べた。
アナリストからも前向きな評価が出ている。「同社はデータセンター、企業向けハードウェア、ストレージの各市場が最近低迷していることで、今回の決算はより複雑な状況になると予想していたが、業績および見通しは懸念されたよりも良好だった」と述べている。「コンピュートにおいて最終市場はより厳しい環境であっても、これまでのところ同社への影響は小さく、顧客企業の支出環境は好調との指針が示されている」とも語った。
(11-1月・第1四半期)
・1株利益(調整後):10.33ドル(予想:10.16ドル)
・売上高:89.2億ドル(予想:89.0億ドル)
半導体:71.1億ドル(予想:69.8億ドル)
インフラソフトウエア:18.1億ドル(予想:18.8億ドル)
・営業利益(調整後):54.3億ドル(予想:53.9億ドル)
・EBITDA(調整後):56.8億ドル(予想:55.6億ドル)
(2-4月・第2四半期)
・売上高:87.0億ドル(予想:85.8億ドル)
・EBITDA(調整後):約56.1億ドル
(NY時間10:48)
ブロードコム<AVGO> 622.85(+24.20 +4.04%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美