NY株式:米国株式市場は続伸、金利低下を好感
ダウ平均は387.40ドル高の33,390.97ドル、ナスダックは226.03ポイント高の11,689.01で取引を終了した。
長期金利の上昇が一段落したため安心感から買いが先行。2月ISM非製造業景況指数が予想を上回った一方、仕入れ価格が前月より低下したことも好感された。金利低下がハイテクの買戻しにもつながり、相場を支援。終日堅調に推移し、終盤にかけて上げ幅を拡大し終了した。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方で、食・生活必需品小売りが下落。
携帯端末のアップル(AAPL)は同社のアイフォーン、サービス需要の伸び、利益率、2つの新商品売り出しに加えて、アイフォーンのサブスクリプションプログラムの開始などをカタリストとしてアナリストが投資判断を引き上げ、さらに、インドでアイフォーン新組み立て工場建設を予定しているとの報道が好感されて上昇した。ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ(META)は新型VRヘッドセット、「クエストプロ」の大幅値下げを発表、さらに、人工知能(AI)分野での可能性を評価しアナリストが投資判断を引き上げ、買われた。航空機メーカーのボーイング(BA)は香港のグレーターベイ航空から737-9型機15機の注文を受けたほか、787型機5機のコミットメントで合意したことが報じられ上昇。AIのソフトウエア会社のC3エーアイ(AI)は四半期決算の強い結果が好感され上昇。
一方で、会員制倉庫型卸売・小売会社コストコ(COST)は2月の売り上げの伸びがコロナ初期以来の低水準に落ち込み、失望感から売られた。また、食品加工メーカーのホーメルフーズ(HRL)はアナリストが投資判断を引き下げたため下落。
連邦準備制度理事会(FRB)は公表した金融報告の中で、継続した利上げが適切になるとの見解を示した。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》