6日の株式相場見通し=上値追い継続、欧米株高受け2万8000円台回復へ
6日の東京株式市場は総じてリスクを取る動きが優勢の展開となり、日経平均株価はフシ目の2万8000円台を上回りそうだ。前週末の欧州株市場がほぼ全面高だったほか、米国株市場でも主要株価指数が揃って大きく水準を切り上げた。NYダウが380ドルあまりの大幅高で3連騰となったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も200ポイントを超える上げ幅で続伸しNYダウの上昇率を上回った。発表された2月のISM非製造業景況感指数は市場コンセンサスを上回る強い数字だったが、インフレ警戒感はそれほど強まらず、米10年債利回りは低下した。これを背景にハイテク系グロース(成長)株などをはじめ広範囲に買いが広がった。東京市場では前週末に日経平均株価が400円を上回る上昇をみせ、2万7900円台まで浮上したが、きょうは一段高でもみ合い上放れを明確にしそうだ。ただ、今週はパウエルFRB議長の議会証言や2月の米雇用統計発表を控えており、この結果を見極めたいとの思惑もあり、買い一巡後は利益確定売りで上げ幅を縮小する場面も想定される。
3日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比387ドル40セント高の3万3390ドル97セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同226.024ポイント高の1万1689.006だった。
日程面では、きょうは2月の輸入車販売、2月の車名別新車販売、軽自動車販売など。海外では1月のユーロ圏小売売上高、1月の米製造業受注など。