6日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場はまちまち、パウエルFRB議長の議会証言控え調整

市況
2023年3月7日 7時50分

■NY株式:米国株式市場はまちまち、パウエルFRB議長の議会証言控え調整

ダウ平均は40.47ドル高の33,431.44ドル、ナスダックは13.27ポイント安の11,675.74で取引を終了した。

金利の低下を好感して上昇して始まった。ただ、1月製造業受注が予想を上回り、金利が上昇に転じると、警戒感が再燃し上値を抑制。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が7日、8日に開催される上下両議会での証言でタカ派色を再表明するとの警戒感も広がり、ダウ平均は上げ幅を縮小。終盤、ナスダック総合指数は下落に転じ、まちまちで終了した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、素材・自動車・自動車部品が下落。

写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は同社スナップチャットの競合で情報漏洩の疑惑などがかかっている中国系動画投稿アプリ、ティックトックの国内での利用禁止に向けて政府・議会が準備を進めているとの報道を受け、大幅高。携帯端末のアップル(AAPL)は今後、サービスビジネスが業績を押し上げていくとアナリストが投資判断を引上げたことで買われた。製薬会社のメルク(MRK)もアナリストの投資判断引上げが好感されて上昇。

一方、住宅建設会社のKBホーム(KBH)はアナリストの投資判断引き下げで下落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は国内の売上を押し上げるため、高級車モデルXとモデルSの今年2度目となる値下げ計画を発表し、下落した。航空機メーカーのボーイング(BA)はソフトウエアの不具合により一部の737マックス型機、787型機の出荷が最大1年程遅れる可能性が報じられ、売られた。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は18.64と、20割れの水準を維持した。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ECBの大幅利上げ観測でユーロ強含み

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、135円63銭まで弱含んだのち、136円10銭まで上昇し、136円01銭引けた。対ユーロでのドル売りや米長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。その後、米1月製造業受注が予想程減少しなかったため金利が上昇に転じ、ドル買い戻しが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0640ドルから1.0694ドルまで上昇して1.0677ドルで引けた。オーストリア中銀のホルツマン総裁は、3月、5月、6月、7月、4会合連続で各0.5%ポイントの利上げを支持すると言及したため、追加利上げを織り込み2年物ドイツ連邦債利回り上昇に伴いユーロ買いに拍車がかかった。ユーロ・円は144円60銭から145円38銭まで上昇。日欧金利差拡大観測に伴うユーロ買い・円売りが優勢となった。ポンド・ドルは、1.2000ドルから1.2049ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9350フランから0.9305フランまで下落した。

■NY原油:続伸で80.46ドル、中国経済の持続的な成長への期待も

NY原油先物4月限は続伸(NYMEX原油4月限終値:80.46 ↑0.78)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比+0.78ドルの80.46ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは78.32ドル-80.63ドル。ロンドン市場で78.32ドルまで下げたが、中国経済の持続的な成長への期待で反転し、米国市場の後半にかけて80.63ドルまで上昇。通常取引終了後の時間外取引でも80ドル台で推移。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 34.09ドル -0.07ドル(-0.20%)

モルガン・スタンレー(MS) 98.38ドル +0.05ドル(+0.05%)

ゴールドマン・サックス(GS)357.05ドル -0.04ドル(-0.01%)

インテル(INTC) 25.99ドル -0.41ドル(-1.55%)

アップル(AAPL) 153.83ドル +2.80ドル(+1.85%)

アルファベット(GOOG) 95.58ドル +1.56ドル(+1.66%)

メタ(META) 184.90ドル -0.35ドル(-0.19%)

キャタピラー(CAT) 253.98ドル -1.33ドル(-0.52%)

アルコア(AA) 53.69ドル -1.73ドル(-3.12%)

ウォルマート(WMT) 140.65ドル -0.02ドル(-0.01%)

《ST》

提供:フィスコ

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