株価指数先物【引け後コメント】 FRB議長の議会証言待ちのなか、押し目待ち狙いのロングスタンスに

市況
2023年3月7日 18時28分

大阪3月限

日経225先物 28320 +60 (+0.21%)

TOPIX先物 2046.0 +10.0 (+0.49%)

日経225先物 (3月限)は、前日比60円高の2万8320円で取引を終了。寄り付きは2万8210円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万8200円)にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行して始まった。ただし、寄り付きを安値にリバウンド基調を強め、香港ハンセン指数が一時2%に迫る上昇を見せたことが支援材料となり、前場終盤にかけて2万8400円まで買われ、昨年11月26日に付けた戻り高値2万8420円に迫った。

その後は持ち高調整の流れとなり、後場は上値の重さが意識された。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を控え、タカ派発言ともなれば失望売りにつながる可能性があるため、上値追いのロングは限られた。また、ハンセン指数が下落に転じたことも手控えさせる要因となった。ただし、下値は2万8320円辺りでの底堅さが意識され、ショートを仕掛けてくる動きにはならなかった。

日経225先物は、ボリンジャーバンドの+3σを上放れる場面では、過熱感が警戒されやすいところであったが、+3σを下回る局面では押し目待ち狙いの買いがみられた。+3σは2万8350円辺りから、ナイトセッションで2万8480円辺りに切り上がる。また、+2σは2万8190円に切り上がりを見せてくるため、パウエル議長の証言が予想以上にタカ派とならなければ、+3σに沿ったトレンドを描くことで、昨年11月高値の2万8420円突破は通過点になりそうだ。

グローベックスの主要な米株先物は、プラス圏で推移しているものの、0.1%程度の上昇であり、手掛かり材料に欠ける。また、週末に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控え、限月交代に伴うロールオーバーが中心である。スプレッドは-260円程度であるため、配当分を考慮して2万8000円を上回っての推移となれば、2万8000円を支持線とした押し目待ちのロングを誘い込むことになろう。

NT倍率は先物中心限月で13.84倍に低下した。前日にクリアした25日移動平均線水準でのこう着であった。相対的にTOPIX型の強さが見られているほか、SQ通過後は期末をにらんだ配当志向の物色に向かいやすく、25日線を下放れてくるようだと、NTロングの巻き戻しに向かわせそうだ。まずは、パウエル議長の証言を受けた、金利や為替市場の反応を見極めたい。

手口面では、日経225先物はBNPパリバが6060枚、ソジェンが4760枚、ゴールドマンが3390枚、BofAが2790枚程度の売り越しに対して、HSBCが1万1410枚、野村が3570枚、SBIが3330枚、モルガンSが1320枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが1万6690枚、シティが1万1780枚、バークレイズが8970枚、JPモルガンが7190枚程度の売り越しに対して、みずほが2万7560枚、三菱UFJが5850枚、大和が5370枚、SMBC日興が4160枚程度の買い越しだった。いずれも限月交代に伴うロールオーバーと見られる。

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