株価指数先物【引け後コメント】 ロールオーバー中心だが、急ピッチのリバウンドで買い遅れた投資家にロングの動き

市況
2023年3月9日 18時02分

大阪3月限

日経225先物 28640 +220 (+0.77%)

TOPIX先物 2072.0 +21.5 (+1.04%)

大阪6月限

日経225先物 28370 +210 (+0.74%)

TOPIX先物 2048.0 +21.0 (+1.03%)

日経225先物(3月限)最終取引は、前日比220円高の2万8640円で取引を終了。限月が切り替わった6月物は同210円高の2万8370円で終えた。配当落ち分を考慮した限月間スプレッドは、-260円を挟んだ上下10円程度で推移していた。6月物は朝方に一時2万8480円まで買われ、昨年8月17日に付けた2万8570円に迫った。ただし、その後は2万8300円~2万8380円処のレンジでの値動きが続いた。

ボリンジャーバンドの+3σが2万8470円辺りで推移していたため、+3σ接近では過熱警戒から上値追いを慎重にさせたようだ。一方で+2σが支持線として機能しており、+2σと+3によるレンジに沿った強いリバウンドは継続している。バンドは拡大傾向を見せているため、+2σが2万8240円、+3σは2万8640円辺りに切り上がることから、昨年8月高値はロックオンされた格好だろう。

グローベックスの主要な米株先物は、小幅ながらマイナス圏で推移している。週末に2月の米雇用統計の発表を控えるほか、翌週には2月の米消費者物価指数(CPI)の発表なども予定されているため、メジャーSQ通過後は様子見姿勢が強まる可能性はある。ただし、配当落ち分を考慮しても節目の2万8000円を上回っての推移が見込まれるほか、大きな波乱がなければ、ボリンジャーバンドの+2σと+3σでのレンジ推移によるリバウンド基調が続こう。

また、日銀の金融政策決定会合では、改めて現状の金融緩和政策を継続するとみられる。利上げ長期化が警戒される米国との金利差を手掛かりとした資金流入が意識されるため、押し目待ち狙いのロングは入りやすいだろう。一方で、SQ通過後は期末要因から配当志向の物色に向かいやすくなるとも考えられる。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.82倍に低下した。朝方は13.89倍に上昇し、抵抗線として意識されている75日移動平均線に接近する場面が見られた。その後はNTロングのリバランスが優勢となるなか、25日線を下回って終えた。SQ通過後に需給が一変する可能性もあるため、ややNTショートでのスプレッド狙いの動きに向かわせそうだ。

手口面では、日経225先物はソジェンが4570枚、JPモルガンが1880枚、日産が1350枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1760枚、HSBCが1370枚、ABNアムロが960枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBNPパリバが2380枚、野村が1600枚、ABNアムロが1520枚、モルガンSが1450枚程度の売り越しに対して、みずほが3650枚、HSBCが2630枚、ゴールドマンが1890枚、SBIが1500枚程度の買い越しだった。

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