シルバーゲートが急落 オペレーション縮小と銀行清算へ=米国株個別
カルフォルニア州で銀行業務を営むシルバーゲート・キャピタル<SI>が急落。同社はFTXの破綻を受けて、その存続に疑義が生じている。同銀は前日引け後に、適用される規制プロセスに従い、秩序ある方法で業務を縮小し、銀行を自主的に清算すると発表した。
同社は声明で「最近の業界や規制動向を考慮し、銀行業務の秩序ある縮小と自主的な清算が最善の道であると信じている」と述べた。預金は全額返済される。
同社は規制当局からの監視とFTXとアラメダ・リサーチとの取引に関する司法省の捜査の中で、急速に経営状態が悪化した。不正行為はなかったものの、同社は損失を出して資産を売却し、主要な決済ネットワークも停止したことで経営が深刻化した。
米上院銀行・住宅・都市問題委員会のブラウン委員長は声明で、「銀行が仮想通貨のような危険で不安定な分野に過度に依存した場合に何が起こり得るかをわれわれは目の当たりにしている」と述べた。「銀行が仮想通貨に関与すると金融システム全体にリスクが広がり、その代償を払うのは納税者と消費者だ」とも述べている。
(NY時間09:35)
シルバーゲート<SI> 2.89(-2.02 -41.13%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美