本日注目すべき【好決算】銘柄 積水ハウス、鎌倉新書、菱洋エレク (9日大引け後 発表分)
3月9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
積水ハウス <1928> [東証P] ★今期経常は3期連続最高益、増配や自社株買いも発表
◆23年1月期の連結経常利益は前の期比11.8%増の2572億円で着地。続く24年1月期は前期比0.7%増の2590億円と3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は国際事業の大幅減益を見込むものの、都市開発事業、賃貸・事業用建物事業、仲介・不動産事業などの成長で補い、増収増益を確保する。
業績好調に伴い、前期の年間配当を104円→110円(前の期は90円)に増額し、今期も前期比8円増の118円に増配する方針とした。
併せて、発行済み株式数の2.72%にあたる1800万株または400億円を上限に自社株買いを実施すると発表。また、4月26日付で2200万株の自社株を消却する。
同時に、26年1月期に経常利益3110億円を目指す中期経営計画を発表した。
大盛工業 <1844> [東証S] ★上期経常を一転2.5倍増益に上方修正
◆23年7月期上期(22年8月-23年1月)の連結経常利益を従来予想の1億円→3億円に2.9倍上方修正。従来の13.8%減益予想から一転して2.5倍増益見通しとなった。工事費の低減や設計変更額の増加などで完成工事総利益が大きく改善したほか、不動産販売利益やOLY機材のリース収益が膨らんだことなども上振れにつながった。
若築建設 <1888> [東証P] ★今期経常を16%上方修正、配当も20円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の50億円→58億円に16.0%上方修正。減益率が26.3%減→14.5%減に縮小する見通しとなった。工期が短期間の案件が多く資機材費高騰の影響が軽微にとどまったことに加え、土木工事で不採算工事が減少したことが上振れの要因。
併せて、期末一括配当を従来計画の80円→100円(前期は80円)に増額修正した。
プレミアムW <2588> [東証S] ★今期配当を38円増額修正
◆23年3月期の年間配当を従来計画の22円→60円(前期は20円)に大幅増額修正した。好調な業績動向などを踏まえ、株主への利益配分を増やす。権利付き最終日の29日を前に配当取りを狙う買いなどが期待される。
鎌倉新書 <6184> [東証P] ★今期経常は25%増で4期ぶり最高益更新へ
◆23年1月期の連結経常利益は前の期比27.0%増の6.8億円で着地。続く24年1月期も前期比25.2%増の8.5億円に伸び、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はお墓、葬儀、仏壇の主力3事業が安定成長するほか、介護、相続、官民協働といった新規事業も拡大し、30.1%の大幅増収を見込む。
併せて、従来未定としていた前期の期末一括配当を2.5円実施するとし、今期の年間配当は未定とした。
大興電子 <8023> [東証S] ★今期配当を5円増額修正
◆23年3月期の期末一括配当を従来計画の16円→21円(前期は15円)に大幅増額修正した。創立70周年記念配当5円を実施する。期末配当利回りは4.31%に上昇。権利付き最終日の29日を前に配当取りを狙う買いなどが期待される。
菱洋エレク <8068> [東証P] ★今期経常は45%増益、10円増配へ
◆23年1月期の連結経常利益は前の期比86.5%増の44.7億円に伸びて着地。続く24年1月期も前期比45.2%増の65億円に拡大する見通しとなった。今期はモバイル端末向けの新規案件の立ち上がりや産業分野向けビジネスの拡大を計画するものの、外部環境の悪化やICT分野における大口案件の終息など響き、営業利益は減益を想定する。ただ、リョーサン <8140> の持ち分法適用関連会社化に伴う負ののれん発生益の発生によって経常利益は増益を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比10円増の120円に増配する方針とした。
株探ニュース