東京株式(前引け)=351円安、米株安を受け利益確定売りも
10日前引けの日経平均株価は前日比351円57銭安の2万8271円58銭。前場のプライム市場の売買高概算は9億2706万株、売買代金は2兆3910億円。値上がり銘柄数は183、値下がり銘柄数は1602、変わらずは50銘柄だった。
日経平均株価は下落。9日のニューヨーク市場では、銀行・金融サービス持ち株会社のSVBファイナンシャルグループ<SIVB>が急落するなか銀行株などが値を下げ、NYダウは543ドル安と急落した。この米株安を受け東京市場も売りが膨らむ展開。日経平均株価は前日まで5日続伸し、この間に1000円を超す上昇を演じていたこともあり、利益確定売りも出ている様子だ。
個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株が安く、レーザーテック<6920>やソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>が値を下げた。ソニーグループ<6758>やトヨタ自動車<7203>も軟調だった。半面、日本郵船<9101>や商船三井<9104>といった海運株が高く、大日本印刷<7912>が大幅高となり、積水ハウス<1928>やキヤノン<7751>が値を上げた。