ギャップが決算受け下落 値引きにもかかわらず、買い物客獲得に苦戦=米国株個別

材料
2023年3月10日 23時58分

アパレルのギャップ<GPS>が下落。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が予想以上の減収となったほか、1株損益の赤字も予想以上に膨らんだ。粗利益率もホリデーシーズン中の大幅な値引きにより予想を下回った。

大幅な値引きにもかかわらず、ホリデーシーズンの買い物客の獲得に苦戦したことが示された。旗艦ブランドのオールドネイビーの既存店売上高も減収となり、歴史的に同社の成長を牽引してきたブランドだが、最近は苦戦を強いられている。

マーティン暫定CEOは声明で「より強固な基盤を築き、創造力を回復させるために進めている取り組みの結果、新たなリーダーには長期的に一貫した利益ある成長を促進するための迅速な立ち上げがもたらされると楽観視している」と述べた。同社はまた、一連の役員交代を発表し、アスレタブランドの社長が退任し、最高成長責任者の役職が廃止された。

アナリストからは「株価はネガティブな反応が予想される。しかし、今回の厳しいガイダンス以上に下方修正されるリスクは小さいと見ている」との評価も出ている。

(11-1月・第4四半期)

・既存店売上高:-5.0%(予想:-2.7%)

オールドネイビー:-7.0%(予想:-3.7%)

ギャップ・グローバル:-4.0%(予想:-3.5%)

バナナリパブリック:-3.0%(予想:+4.0%)

・1株損益(調整後):-0.75ドル(予想:-0.42ドル)

・売上高:42.4億ドル(予想:43.6億ドル)

・粗利益率(調整後):33.6%(予想:34.6%)

・営業利益率:-0.76%(予想:1.3%)

(通期見通し)

・売上高:156億ドルから1桁台前半から半ばの減少(予想:160億ドル)

・設備投資:5.00~5.50億ドル(予想:6.36億ドル)

(NY時間09:44)

ギャップ<GPS> 10.71(-0.87 -7.51%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.