ファースト・リパブリックの下げ止まらず 流動性確保を発表も懸念払しょくできず=米国株個別
米地銀のファースト・リパブリック・バンク<FRC>がきょうも65%急落。SVBの経営破綻による流動性を巡る懸念が同社株を直撃している。市場の懸念を払拭しようと行動したが、投資家の不安は続いている。
同銀は12日遅くに、FRBやJPモルガン<JPM>との取り決めを通じ、700億ドル余りの未使用の流動性を確保したことを明らかにした。同銀は発表文で、「FRBからの追加借入枠や連邦住宅貸付銀行(FHLB)を通じた資金調達への継続的アクセス、そしてJPモルガンを通じた追加の資金調達能力が同銀の手元流動性を一層強化する」と説明した。「FRBの新たな融資ファシリティーを通じ、さらに多くの流動性が利用可能になる」とも付け加えた。
ただ、市場の懸念は払しょくされていない。
(NY時間09:37)
ファースト・リパブリック<FRC> 28.50(-53.26 -65.14%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美