本日注目すべき【好決算】銘柄 アルトナー、山王、アイホン (14日大引け後 発表分)
3月14日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
アルトナー <2163> [東証P] ★今期経常は10%増で9期連続最高益、前期配当を21円増額・今期は4円増配へ
◆23年1月期の経常利益(非連結)は前の期比16.6%増の12億円で着地。続く24年1月期も前期比10.4%増の13.2億円に伸び、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は電気自動車(EV)や自動運転、半導体関連を中心に開発プロジェクトの活発な状況が継続するなか、主力の技術者派遣が伸びる。
併せて、前期の年間配当を39円→60円(前の期は34.5円)に増額し、今期も前期比4円増の64円に増配する方針とした。前期増額の内訳は記念配当17円と普通配当4円。今期は記念配当を落とし、普通配当で21円増配を計画する。
バルニバービ <3418> [東証G] ★今期経常を3.4倍上方修正、配当も2.5円増額
◆23年7月期の連結経常利益を従来予想の2.6億円→9.1億円に3.4倍上方修正。減益率が77.6%減→23.1%減に縮小する見通しとなった。エステートビルドアップ事業で東京都台東区の販売用不動産を売却し、売却益が発生することが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の7.5円→10円(前期は7.5円)に大幅増額修正した。
山王 <3441> [東証S] ★今期経常を42%上方修正
◆23年7月期上期(22年8月-23年1月)の連結経常利益は前年同期比30.9%増の4億1500万円に拡大して増益で着地。5G向けを中心とした通信分野の部品需要が継続したほか、産業機器向けメッキ加工の受注も堅調だった。
併せて、通期の同利益を従来予想の3億3000万円→4億7000万円に42.4%上方修正。減益率が34.9%減→7.3%減に縮小する見通しとなった。
イムラ <3955> [東証S] ★今期経常は28%増で23期ぶり最高益、5円増配へ
◆23年1月期の連結経常利益は前の期比23.1%増の15.6億円で着地。続く24年1月期も前期比28.2%増の20億円に伸び、23期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前期はワクチン接種券やマイナンバーカードに関連した官需を取り込んだほか、採算重視の販売施策なども奏功した。今期は生産改革による原価低減やメーリングサービス事業の高付加価値化などに注力し、4期連続の2ケタ増益を目指す。
併せて、今期の年間配当は前期比5円増の35円に増配する方針とした。
アイホン <6718> [東証P] ★今期経常を28%上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の32億円→41億円に28.1%上方修正。減益率が46.0%減→30.9%減に縮小する見通しとなった。売上高が順調に推移していることに加え、経費削減や一部経費の翌期への繰り越しなどが上振れの要因となる。
アクセスHD <7042> [東証S] ★今期経常を一転黒字に上方修正、配当も12円で4期ぶり復配へ
◆23年3月期(6ヵ月の変則決算)の連結経常損益を従来予想の1400万円の赤字→1800万円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。プロモーション支援事業における官公庁およびキャンペーン事務局代行、集客プロモーション、採用支援事業における対面型企画の復調、採用代行業務、新卒紹介などが想定を上回ることが要因。前期に実施した経営合理化によるコスト削減効果も寄与する。
併せて、従来無配としていた期末一括配当を12円実施し、4期ぶりに復配する方針とした。
オービス <7827> [東証S] ★今期最終を一転6%増益に上方修正、配当も5円増額
◆23年10月期第1四半期(22年11月-23年1月)の最終利益(非連結)は前年同期比2.2倍の2億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の4億円→5.7億円に43.1%上方修正。従来の25.9%減益予想から一転して6.1%増益見通しとなった。主力の木材事業で新規・休眠顧客の掘り起こしや新たな販路の開拓によって受注量を確保し、高い工場稼働率を維持することが上振れの要因。賃貸用不動産の売却に伴う売却益1.5億円を計上することも最終利益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の45円→50円(前期は40円)に増額修正した。
株探ニュース