話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルトナー、免疫生物研、ブレクスルー

注目
2023年3月15日 15時20分

■VIX短先物 <1552>  1,347円  -83 円 (-5.8%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>は急反落。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。14日のニューヨーク市場では、米銀行株が急反発するなかNYダウは6日ぶりに上昇した。これを受け、同日の米VIX指数は前日に比べ2.79(10.52%)ポイント安の23.73に急反落した。この流れのなか、東京市場でVIX短先物は値を下げている。

■正栄食品工業 <8079>  4,095円  -130 円 (-3.1%)  本日終値

正栄食品工業<8079>は4日続落。14日の取引終了後、23年10月期の連結業績予想について、営業利益を30億円から25億円(前期比33.3%減)へ、純利益を20億円から16億円(同42.6%減)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は1000億円(同3.0%減)の従来見通しを据え置いたものの、円安による輸入原料価格の増加に加え、エネルギーコストなどの上昇が続いており、第1四半期決算を踏まえたとしている。なお、同時に発表した第1四半期(22年11月~23年1月)決算は、売上高269億3900万円(前年同期比1.2%減)、営業利益6億8300万円(同53.1%減)、純利益3億3800万円(同66.5%減)だった。

■アルトナー <2163>  1,260円  +220 円 (+21.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

アルトナー<2163>に物色人気集中。前日は全体波乱相場に引きずられる形で大陰線を引いたが、75日移動平均線を足場に踏みとどまった。きょうは一転して寄り付きから大口の買い注文が入り急速に切り返す展開となっている。同社は機械・電子機器設計やソフトウェア開発など技術者派遣の古参で、業績は増収増益路線をまい進している。14日取引終了後、23年1月期の決算を発表、営業利益は前の期比18%増の11億9400万円と大幅な伸びを達成した。続く24年1月期も前期比11%増の13億2500万円と2ケタの利益成長を継続する見通しで8期連続で過去最高利益を更新する見通しとなり、これを評価する買いが集まった。また年間配当については、前期は従来計画の39円に21円の大幅増額で60円とし、今期は更に4円増配の64円とすることを発表しており、これも株価を強く刺激している。配当利回りは前日終値ベースで6%を上回る。

■免疫生物研究所 <4570>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

免疫生物研究所<4570>は急騰。14日の取引終了後、遺伝子組み換えカイコで生産した「組換えヒトフィブロネクチン」の販売開始を発表し、材料視されたようだ。同社はヒト感染性の病原体を持たないカイコを用いて、組み換え型の血漿フィブロネクチンと細胞性フィブロネクチンの生産技術を確立した。病原体混入のリスクが低いうえ、機能面でも優れていることを確認したことから、培養細胞の足場材として製品化することを決定した。細胞の接着・伸展や移動、増殖、分化を制御するフィブロネクチンのうち、血漿フィブロネクチンはヒトや動物の血液を原料としており、再生医療で利用するには病原体混入のリスクがあった。細胞性フィブロネクチンはヒトや動物組織からの抽出が困難であり、現状では商業的に入手ができない状況だったという。

■ブレクスルー <2464>  450円  +64 円 (+16.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位

ビジネス・ブレークスルー<2464>が一時ストップ高。同社は14日、独自開発の遠隔教育プラットフォーム「AirCampus(エア・キャンパス)」に、米オープンAIが開発する「チャットGPT」の対話プロンプト機能とChatApp機能を実装したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。これにより、全受講生がエア・キャンパス上で「チャットGPT」の利用が可能になるという。また、チャットGPTから有用な回答を得るためには、質問する技術(プロンプト・エンジニアリング)が必要となるが、同社では学習者が多用する要約や翻訳、フィードバックに関する質問をユースケースごとに定型化したChatAppをエア・キャンパス内に配置することで誰でも簡単にチャットGPTを活用することができるようになるとしている。

■アクセスHD <7042>  775円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値

アクセスグループ・ホールディングス<7042>がストップ高。同社は14日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想と期末配当計画の上方修正を発表しており、これが好感されたようだ。売上高予想は従来の18億3000万円から18億7000万円(変則決算のため前期との比較なし)に、営業利益予想は損益トントンから3000万円の黒字に引き上げた。プロモーション支援事業における官公庁及びキャンペーン事務局代行、集客プロモーション、採用支援事業での対面型企画の復調、採用代行業務、新卒紹介などが想定を上回る見込みだという。また、これまで無配としていた期末配当は12円を実施し、4期ぶりに復配するとしている。

■イムラ <3955>  993円  +108 円 (+12.2%)  本日終値

イムラ<3955>は急反発し昨年来高値を更新。14日の取引終了後に発表した24年1月期連結業績予想で、売上高230億円(前期比5.8%増)、営業利益19億5000万円(同37.1%増)、純利益14億5000万円(同42.7%増)と5期連続で営業増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の35円としていることが好感された。引き続き付加価値の高い製品やサービスの提案などを行うほか、選挙などのスポット需要も期待できる。なお、23年1月期決算は、売上高217億3600万円(前の期比7.4%増)、営業利益14億2100万円(同29.5%増)、純利益10億1600万円(同2.2%増)だった。

■トレイダーズ <8704>  521円  +42 円 (+8.8%)  本日終値

トレイダーズホールディングス<8704>が5日ぶりに反発。14日の取引終了後、未定としていた23年3月期の期末一括配当予想を17円にすると発表。前期実績に対して6円の増配となることが好感された。

■シキノハイテック <6614>  3,625円  +290 円 (+8.7%)  本日終値

シキノハイテック<6614>が急騰。自動車向けを主力とした半導体検査装置の開発や、LSI設計及びIPコアの開発などを手掛けているが、パワー半導体の設計で優位性を持っている。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きなどを背景に、パワー半導体市場は拡大の一途となっており、同社はその流れに乗り商機をつかんでいる。業績は22年3月期に営業利益をほぼ倍増させたが、23年3月期も前期比5割増となる5億9000万円を見込むなど、PERは割高ながら成長力の高さが評価されている。信用買い残も少なく株式需給面からも上値が軽い。前週から全般相場が波乱局面となっても株価の下値抵抗力を発揮、25日移動平均線をサポートラインとする上昇トレンドを堅持している。

■MRT <6034>  1,269円  +101 円 (+8.7%)  本日終値

MRT<6034>は反発。14日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得上限は13万株(自己株式を除く発行済み株数の2.3%)、または1億7000万円。期間は3月15日から4月26日まで。

●ストップ高銘柄

大谷工業 <5939>  13,060円  +3,000 円 (+29.8%) ストップ高   本日終値

ヘッドウォータース <4011>  9,280円  +1,500 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

三ッ星 <5820>  6,340円  +1,000 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

GCジョイコ <6249>  4,520円  +700 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

セルシード <7776>  564円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

クシム <2345>  415円  -100 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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