修正:ダウ先物は600ドル超の急反落 今度はクレディスイスへの懸念が重石に=米国株

市況
2023年3月15日 22時05分

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:41)

ダウ先物 31759(-643.00 -1.98%)

S&P500 3875.50(-78.75 -1.99%)

ナスダック100先物 12141.50(-195.50 -1.58%)

米株価指数先物市場でダウ先物は600ドル超急反落している。SVBの破綻をきっかけに米国株はこの1週間で急速に下落したが、前日は米当局が積極的な対応を打ち出したこともあり、金融システム全体への波及は限定的との楽観論が広まった。

急落していた米地銀株も買い戻しを強めていたが、市場の不安が完全に払しょくされたわけではない中、今度は経営難に陥っているスイスのクレディスイスへの懸念が重石になっている。

同行の筆頭株主であるサウジ国立銀行のクダイリー会長が「追加の流動性支援の要請があってもこれ以上は支援を行うことは絶対にない」とインタビュイーで述べたことが不安感を引き越している。クレディ・スイスのCDSは深刻な懸念を示す水準に近づいている。他の欧州銀株にも売りが広まり、金融システムへの懸念が再燃しているようだ。米銀も時間外で下落。

市場は来週のFOMCに注目し、FRBが高金利の状態をより長く維持するというこれまでのシグナルを推進するのか、それともタカ派政策を抑制する措置を講じるのか、手掛かりを探っている。現状では0.50%ポイントの利上げの可能性は完全に後退しているほか、0.25%ポイントが35%、据え置きが65%程度と確率が逆転している。(訂正)

市場からは「経済、金融政策、金融システムに対する全体的な評価が難しくなっており、それ自体がリスクに対するより慎重なアプローチを正当化する」といった声や、「最近の低迷で投資家心理はさらに弱気になっているものの、下げを期待したポジション形成を強めるほど悲観的にはなっていない。ただ、FRBの政策転換はまだ期待できない」といったコメントが聞かれる。

きょうは引け後にアドビ<ADBE>やファイブビロウ<FIVE>の決算が予定。

(NY時間08:51) 時間外

アップル<AAPL> 150.48(-2.11 -1.38%)

マイクロソフト<MSFT> 257.59(-3.20 -1.23%)

アマゾン・ドット・コム<AMZN> 93.32(-1.56 -1.64%)

アルファベット<GOOG> 92.95(-1.30 -1.38%)

テスラ<TSLA> 179.92(-3.34 -1.82%)

メタ・プラットフォームズ<META> 190.70(-3.32 -1.71%)

AMD<AMD> 85.95(-1.50 -1.72%)

エヌビディア<NVDA> 237.80(-2.83 -1.18%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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