話題株ピックアップ【夕刊】(1):スマレジ、エニーカラー、キャリアL

注目
2023年3月16日 15時12分

■スマレジ <4431>  2,837円  +500 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値

スマレジ<4431>は上値指向継続。15日の取引終了後に23年4月期業績予想の上方修正を発表。売上高を55億9300万円から58億1600万円(前期比40.2%増)へ、純利益を4億300万円から8億4300万円(同89.5%増)へ引き上げており、これを好感した買いが集まった。堅調な顧客獲得や効率的な投資によって、収益が想定を上回る見込みとなった。連結子会社の吸収合併に伴う特別利益の計上も寄与する。同時に発表した22年5月~23年1月期決算は、売上高が41億6800万円、純利益が6億7500万円だった。あわせて、26年4月期を最終年度とする新たな中期経営計画を策定したことを明らかにしている。

■ANYCOLOR <5032>  4,645円  +700 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

ANYCOLOR<5032>がストップ高。15日の取引終了後、東証プライム市場への市場区分変更の申請を行ったと発表した。同時に23年4月期の業績予想も上方修正し、最終利益の見通しを53億円から63億8000万円(前期比2.3倍)に引き上げており、これらを材料視した買いが集まったようだ。現時点で東証による承認の可否や承認日は未定としている。売上高の見通しは225億円から250億円(同76.5%増)に見直した。VTuberグループ「にじさんじ」、英語圏での「NIJISANJI EN」がともに想定を上回る業績の進捗となり、コマース領域やプロモーション領域が好調に推移しているという。

■キャリアリンク <6070>  2,386円  +254 円 (+11.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

キャリアリンク<6070>は急騰。15日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想を修正し、最終利益の見通しを44億1000万円から54億9000万円に引き上げた。あわせて期末一括配当予想をこれまでの50円から60円増額の110円(前期末比70円増配)に見直した。これらを好感した買いが入ったようだ。売上高の見通しは505億円から525億円に上方修正した。前期が13カ月の変則決算のため、前期比の増減率の記載はない。BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)の受注が好調だったほか、既存のBPO請負案件で契約期間の延長などがあった。販売費及び一般管理費率も低下したという。

■VIX短先物 <1552>  1,423円  +76 円 (+5.6%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が急反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。スイスの金融大手、クレディ・スイス・グループ<CS>に経営不安が浮上し金融株が再び急落するなか15日のNYダウは大幅安となった。これを受け、同日の米VIX指数は前日に比べ2.41(10.16%)ポイント高の26.14に上昇した。この流れのなか、東京市場でVIX短先物は値を上げている。

■シーアールイー <3458>  1,180円  +35 円 (+3.1%)  本日終値

シーアールイー<3458>が堅調。15日の取引終了後、23年7月期の連結業績予想の修正を発表した。最終利益の見通しを32億円から36億円(前期比37.7%減)に引き上げており、材料視されたようだ。売上高の見通しは618億円から519億円(同17.3%減)に下方修正した。物流投資セグメントにおいて、ロジスクエア伊丹の売却を来期以降に延期したことが売上高の下方修正の主因。一方、ロジスクエア白井とロジスクエア枚方に関しては、計画を上回る価格で第3四半期(2~4月)以降に売却できる見込みとなり、利益の押し上げ要因となるという。

■東芝 <6502>  4,228円  +125 円 (+3.1%)  本日終値

東芝<6502>は続伸。国内投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)が提案する買収案に関し、東芝が16日の取締役会で審議し、買収案の受け入れを決議する可能性があると一部で伝わった。買収の実現を期待した投資家の買いが入ったようだ。東芝の時価総額は足もとで約1兆8150億円となっている。2兆円規模と報じられているJIPによる東芝株の取得額を下回っており、買収時に株価に上乗せされるプレミアムに対する期待もあるようだ。

■メガチップス <6875>  2,923円  +77 円 (+2.7%)  本日終値

メガチップス<6875>は続伸。15日の取引終了後、持ち分法適用関連会社である米国のSiTime社の株式について、一部を売却すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。メガチップスが保有する500万株のうち、30万株を相対取引により売却する。株式売却後もSiTime社は持ち分法適用関連会社となる。3月21日までの売却を予定。売却完了後、この影響を含めた23年3月期の連結業績予想を精査のうえ、速やかに公表するとしている。

■パーク24 <4666>  1,900円  +26 円 (+1.4%)  本日終値

パーク24<4666>が5日ぶりに反発し、2000円台に乗せる場面があった。15日の取引終了後、23年10月期第1四半期(22年11月~23年1月)の連結決算を発表。最終利益は前年同期比6.6倍の31億4800万円となった。中間期の計画に対する進捗率は57%と順調だったほか、2月度のタイムズパーキングの売上高も増収基調が続いており、好感されたようだ。第1四半期の売上高は同13.0%増の790億2200万円だった。新型コロナウイルスの新規感染者数が再拡大したなかでも、国内の駐車場事業が堅調に推移し、「タイムズカー」を運営するモビリティ事業は大幅な増収増益となった。為替レートの変動で、英国の現地法人に対する外貨建て貸付金の評価替えに伴う為替差損33億9100万円を計上しながらも、全体では大幅な最終増益で着地した。

■大阪ガス <9532>  2,218円  +21 円 (+1.0%)  本日終値

大阪ガス<9532>が3日ぶりに反発した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15日、大ガスの目標株価を2740円から3040円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエート」を継続する。米国のフリーポートLNGプロジェクトの運転再開に伴うLNG調達コストの減少などを想定し、同証券による大ガスの24年3月期経常利益予想を900億円から1405億円に増額した。

■東京エレクトロン <8035>  47,180円  +430 円 (+0.9%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が続伸。一時1300円を超える上昇で4万8000円台まで上値を伸ばす場面があった。前日の米国株市場では欧州株安を引き継いでNYダウが反落したが、後半は戻り足をみせ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながらプラス圏で着地した。半導体関連株もインテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>が高く引けるなど底堅さを発揮しており、東京市場でも主力どころをはじめ広範囲に買いが入っている。直近では、韓国サムスン電子が日本円にして約31兆円を投じ、受託生産の新拠点を建設する方針を表明している。その一方で、韓国のユン・ソンニョル大統領が日本、米国、台湾によるサプライチェーン協力に期待を示しているとの日本経済新聞報道(16日付)もあり、半導体設備投資関連企業に恩恵が及ぶとの思惑も浮上している。

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