UBSとクレディスイスは強制的な統合案に反対
スイス政府はUBSとクレディスイスの提携を模索しているが、両行は強制的な統合に反対しているという。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
UBSは単独でのウェルスマネジメントを中心とした自行の戦略に注力したい意向で、クレディスイスに関連したリスクの引き受けを渋っている。一方、クレディスイスはスイス中銀から流動性支援を確保できたこともあり、再編計画を貫徹する時間を求めているという。
UBSによるクレディ・スイスの吸収はさまざまな障壁があり事業が重複することから、両行とも最後の手段と見なしているという。
アナリストからは、クレディスイスの問題は最終的に他社による買収に至る可能性が最も高いとの指摘も出ており、買い手の有力候補にUBSを挙げた。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美