株価指数先物【引け後コメント】 まずは2万7000円固めから、2万7370円辺りまでの短期リバウンド狙いのスタンス

市況
2023年3月17日 18時51分

大阪6月限

日経225先物 27030 +290 (+1.08%)

TOPIX先物 1936.5 +25.5 (+1.33%)

日経225先物(6月限)は前日比290円高の2万7030円で取引を終了。寄り付きは2万6960円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7015円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行した。直後に付けた2万6990円を高値に利食い優勢となり、前場半ばには2万6800円まで上げ幅を縮める場面も見られた。売り一巡後は持ち直し、ランチタイムでは2万6950円を挟んで底堅い値動きを継続。後場に入ってリバウンド基調が強まり2万7100円まで買われると、終盤にかけては2万7000円を上回る推移が続いた。

日経225先物は、前場では強弱感が対立しやすい75日、200日移動平均線が位置する2万7000円水準が抵抗となったが、後場に入り両移動平均線を上回って推移したことにより、終盤にかけてショートカバーの動きになったようだ。グローベックスの米株先物は主要な株価指数先物が小動きで推移しているため、積極的なロングを交えた上昇とはならなったが、ひとまず両移動平均線を支持線とするトレンド形成が期待されてきた。

米ファースト・リパブリック・バンク<FRC>に対する米銀大手11行による支援発表によって、ひとまず金融システム不安は後退した形だが、来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているほか、東京市場は21日に祝日を挟むため、週前半は様子見ムードが強まりやすいだろう。また、FOMC通過後も引き続き金融システム不安が燻るため自律反発の域は脱せず、まずは2万7000円固めから25日線が位置する2万7370円辺りまでの短期的なリバウンド狙いといったスタンスになりそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.95倍に低下した。ただし、メガバンクの戻りの鈍さが目立つなか、NTショートは限られており、75日線水準で下げ渋る動きとなった。為替市場でドル円が1ドル=133円前半とやや円高に振れて推移しているほか、メガバンクが本格的なリバウンドをみせてくるまでは、NTロングによるスプレッド狙いとなろう。

手口面では、日経225先物はauカブコムが1490枚、ソジェンが1140枚、JPモルガンが740枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1210枚、ABNアムロが1010枚、野村が990枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが2420枚、JPモルガンが1820枚、ソジェンが1770枚程度の売り越しに対して、みずほが2230枚、BofAが2170枚、シティが1360枚、ドイツが1070枚程度の買い越しだった。

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