20日の株式相場見通し=反落、欧米株安受け再びリスク回避ムード
20日の東京株式市場はリスク回避ムードが再び強まり、日経平均株価は反落する公算が大きい。前週末は日本株を含めアジア株市場が総じて高かったが、欧州時間に入ると地合いが軟化し、ドイツやフランス、英国などの主要国をはじめほぼ全面安商状となった。ECBの積極的な利上げ姿勢が嫌気されるなか、景気敏感株中心に売り圧力が強まった。米国株市場でもリスクオフの流れは止まらなかった。米地銀株への売りが顕著となり市場のセンチメントが悪化した。地銀ではファースト・リパブリック<FRC>が急落し金融システムに対する不安が再燃、ゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>など大手銀行株へも売りが波及して、NYダウなど全体指数を押し下げている。今週21~22日の日程で行われるFOMCを前にポジション整理の売りがかさむ状況にあるが、これを受けて東京市場も再び下値を試す展開を強いられそうだ。日経平均は前週末に先物主導で300円以上の上昇を示したが、きょうはその分を吐き出し、2万7000円大台攻防となる可能性もある。あす東京市場は春分の日で休場となるため、押し目に買い向かう動きも限定的となりそうだ。UBS<UBS>によるクレディ・スイス<CS>買収が決定したことはプラス材料ながらリスクオフの流れは変わらず、足もと外国為替市場でドル安・円高基調が一段と進んでいることも、輸出セクター中心に向かい風となりやすい。
17日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比384ドル57セント安の3万1861ドル98セントと大幅反落。ナスダック総合株価指数は同86.764ポイント安の1万1630.513だった。
日程面では、きょうは3月開催分の日銀金融政策決定会合の主な意見、2月の主要コンビニエンスストア売上高など。海外では、3月の中国最優遇貸出金利など。