株価指数先物【昼のコメント】 クレディ・スイス救済もメガバンクの反応限られ、NTロングでのスプレッド狙いの流れに
日経225先物は11時30分時点、前日比190円安の2万6840円(-0.70%)前後で推移。先週末の米株安の流れから売りが先行した。ただし、スイスの金融大手UBS<UBS>によるクレディ・スイス<CS>買収合意が支援材料となり、寄り付きは2万6930円と、シカゴ先物清算値(2万6710円)ほど下げずに始まった。その後、一時2万7110円まで買われる場面も見られたものの、2万7000円水準をサポートに変えられず、終盤にかけて2万6810円まで下落幅を広げた。
日経225先物は、朝方こそクレディ・スイス救済を手掛かりに上昇に転じたものの、グローベックスの米株先物は上げ幅を縮めたほか、祝日を控えていることから積極的なロングの動きは限られたようだ。足もとで上値を抑えられている2万7000円水準を回復したものの、ナイトセッションの高値2万7150円を超えられなかったこともあり、上値の重さも嫌気された格好だろう。前場の段階で朝方のロングに対するポジション整理は一巡したとみられ、後場はこう着感が強まろう。なお、NT倍率は先物中心限月で14.00倍に上昇した。メガバンクのリバウンドが見られず、ヘッジを考慮したNTロングでのスプレッド狙いの流れに向かわせている。
株探ニュース