FOMC、バランスシートの行方も焦点 QTをどうするかにも注目
今週のFOMCでは、利上げもさることながら、現在の量的引締め(QT)をどうするかにも注目が集まっている。FRBはバランスシートをパンデミック前に戻すべくQTを続けてきた。現在は8.6兆ドル規模となっている。
ただ、銀行システム支援を目的とした緊急融資プログラムでバランスシートは再び膨らみ始めており、19日にはFRBなど主要中銀が、ドルの流動性供給拡充に向け協調行動を取ると発表した。
一部からはQTを減速させるとの見方が一部に出ている。今週のFOMCでそれが発表される可能性は低いと見られているようだが、銀行セクターのストレスが深刻度を一段と増すような場合は今後、拡大の可能性も十分にある。
「FRBの流動性ファシリティーの利用が米銀の間で広がらなければ、QTは継続されるが、大規模な場合はQTは停止される可能性が高い」との分析も聞かれる。その辺のヒントを何か示して来るか注目される。