ダウ先物は308ドル高 時間外で銀行株への買い戻し続く ファースト・リパブリックも急反発=米国株
米株価指数先物(6月限)(NY時間08:45)
ダウ先物 32764(+308.00 +0.96%)
S&P500 4017.00(+34.00 +0.86%)
ナスダック100先物 12762.00(+73.50 +0.58%)
米株価指数先物市場でダウ先物は308ドル高と続伸しており、きょうのNY株式市場は続伸して始まりそうな気配だ。金融システムへの不安が後退しており、市場は買い戻しを活発化させている模様。売りが強まっていたファースト・リパブリック<FRC>を筆頭に地銀株が時間外で買い戻しを強めている。地銀株を組み込んだ上場投信(ETF)であるSPDR・S&P地方銀行ETF<KRE>は時間外で4%上昇。
また、米政府が米連邦預金保険公社(FDIC)の預金の補償範囲を一時的にすべての預金に拡大する方法を探っていると報じられたことも雰囲気をサポートしている。更に、イエレン米財務長官が本日予定している米銀行協会での講演の事前原稿が伝わり「銀行危機が悪化した場合、政府はさらなる預金保証を提供する用意がある」と言及していることが伝わっている。
市場からは「銀行の売りは出尽くしたようだ」との楽観的なコメントも聞かれている状況。
市場は現在、明日結果が発表されるFOMCに関心を振り向けている。今回の金融システムの混乱を踏まえ、FRBがどのような判断をするか注目される。市場は0.25%の利上げ実施の見方は変えていない。確率的には80%以上で見ているようだ。FRBのインフレへの対峙姿勢に変化はないと思われるが、今回の金融システムの混乱で、実体経済へのリスクも高まっており、利上げサイクルの一時停止の可能性を含めて、これまでよりも慎重姿勢を示唆する可能性は十分にありそだ。
(NY時間08:55) 時間外
ファースト・リパブリック<FRC> 15.31(+3.13 +25.70%)
SPDR・S&P地方銀行ETF<KRE> 45.48(+1.92 +4.41%)
アップル<AAPL> 157.20(-0.20 -0.13%)
マイクロソフト<MSFT> 273.69(+1.46 +0.54%)
アマゾン・ドット・コム<AMZN> 98.20(+0.49 +0.50%)
アルファベット<GOOG> 101.97(+0.04 +0.04%)
テスラ<TSLA> 187.43(+4.18 +2.28%)
メタ・プラットフォームズ<META> 203.30(+5.49 +2.78%)
AMD<AMD> 97.33(+0.52 +0.54%)
エヌビディア<NVDA> 262.99(+3.99 +1.54%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美