話題株ピックアップ【昼刊】:ダイコク電、三菱UFJ、神戸物産
■ダイコク電機 <6430> 3,025円 +105 円 (+3.6%) 11:30現在
ダイコク電機<6430>が4日ぶりに反発している。20日の取引終了後、子会社アロフトを通じてパチスロ開発を行うライリィ(群馬県高崎市)の全株式を4月1日付で取得し、孫会社化すると発表しており、好材料視されている。ライリィをグループ化することで、パチスロ開発の内製体制を獲得し、開発体制構築の早期実現が可能であると判断したという。取得価額は非開示。なお、同件による23年3月期業績への影響は軽微としている。
■三菱UFJ <8306> 855円 +29.6 円 (+3.6%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株が軒並み上昇、金融セクターへの買い戻しが顕著となっている。SVBなど米銀の相次ぐ破綻に始まった金融システムへの不安が足もと後退しており、欧米株市場でも銀行株などへのショートカバーを誘発している。前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>など一斉高に買われており、この流れが東京市場にも波及している。イエレン財務長官が金融不安拡大の際に預金を全額保護する可能性に言及、これが好感されている。
■鴻池運輸 <9025> 1,454円 +50 円 (+3.6%) 11:30現在
鴻池運輸<9025>が大幅反発している。20日の取引終了後、23年3月期の期末配当予想を18円から24円へ引き上げたことが好材料視されている。年間配当予想は42円となり、前期実績に対して13円の増配になる予定だ。同時に、通期連結業績予想について、最終利益を86億円から78億円(前期比2.4%減)へ下方修正し増益予想から一転して減益予想とした。海外拠点でのロシアのウクライナ侵攻による欧米インフレ拡大に伴う航空貨物市場の市況悪化や、為替相場が円高水準に振れたことに伴う為替影響などが最終利益を押し下げた。
■日本証券金融 <8511> 978円 +33 円 (+3.5%) 11:30現在
日本証券金融<8511>が反発している。20日の取引終了後、自社株800万株(発行済み株数の8.33%)を4月20日付で消却すると発表したことが好感されている。消却後の発行済み株数は8800万株となる予定だ。
■神戸物産 <3038> 3,640円 +115 円 (+3.3%) 11:30現在
神戸物産<3038>が堅調。20日の取引終了後、2月の単体業績について発表した。売上高は前年同月比13.8%増の353億6400万円、営業利益は同6.1%減の19億8800万円、経常利益は同2.3倍の51億2700万円だった。経常利益が大幅に増加したことを好感した買いが集まったようだ。冷凍食品や業者向け商材の出荷が増加した。為替予約関連の一部契約の終了や為替変動による時価の回復により、2月以前に計上していた時価評価損の戻し入れが行われたことが、経常利益の大幅な増加に寄与した。
■GAテクノ <3491> 1,216円 +38 円 (+3.2%) 11:30現在
GA technologies<3491>が大幅反発している。午前10時ごろ、子会社イタンジの不動産関連電子契約システム「電子契約くん」が、管理戸数約9万5000戸のタイセイ・ハウジー(東京都渋谷区)に導入されたと発表しており、好材料視されている。「電子契約くん」は、賃貸住宅の入退去に関する契約締結をオンラインで完結できるシステム。タイセイ・ハウジーは既にイタンジが提供する賃貸住宅の内見予約WEB受付システム「内見予約くん」、不動産関連WEB申込受付システム「申込受付くん」、物件確認電話の自動応答システム「ぶっかくん」、顧客管理・自動物件提案システム「ノマドクラウド」を導入しており、今回の導入によりタイセイ・ハウジーは、物件問い合わせから空室確認・内見予約・入居申し込み、賃貸借契約までの一連の手続きをオンライン完結できるようになったとしている。
■日本郵船 <9101> 3,294円 +96 円 (+3.0%) 11:30現在
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手海運株が頑強な値動き。全体相場がリスクオンに傾くなか、前週末に大きく値を下げた海運セクターも値ごろ感からの押し目買いが優勢。米銀破綻に端を発した金融システムへの過度な不安心理が足もと後退している。日本時間あす未明にFOMCの結果発表を控えるが、今後のFRBの金融引き締めスタンスが緩むことへの思惑が浮上していることで、米国をはじめ世界景気減速に対する懸念もやや後退しており、グローバル物流の担い手である海運株にとっては追い風となる。また、3月期末を目前に控え超高配当の大手海運は配当権利取り狙いの駆け込み買いも引き寄せている。
■東京エレクトロン <8035> 48,340円 +1,040 円 (+2.2%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>が反発、1200円を超える上昇で4万8000円台半ばまで水準を戻している。前日の米国株市場では金融株を中心に買いが活発で全体指数を押し上げているが、半導体関連株は高安まちまちながらエヌビディア<NVDA>などがしっかりした動きをみせ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は続伸となった。東京市場でも半導体主力株は前週末に大きく値を下げた反動もあって、きょうは買い戻しが優勢となっている。そのなか東エレクは、祝日前の20日に、岩手県に総工費約220億円で半導体製造装置の新工場を建設することを発表したことも材料視されている。足もとで市況が軟化しているとはいえ、中期的に需要の大幅な増加が見込まれる半導体需要を取り込むことに積極的な姿勢を崩しておらず、これが株価にポジティブに作用している。
■川崎重工業 <7012> 2,738円 +42 円 (+1.6%) 11:30現在
川崎重工業<7012>が4日ぶりに反発している。21日付の日本経済新聞朝刊で「飲食店で配膳・接客するアーム付き自走ロボットの新型機を2023年度に発売する」と報じられており、好材料視されている。記事によると、飲食店などで試験導入している従来機よりスムーズに動けるようにしたほか、人工知能(AI)を搭載して接客や案内もできるように改良したという。また、24年度には病院向けの自走ロボも発売予定としており、サービスロボット事業強化の姿勢が評価されているようだ。
■ニコン <7731> 1,322円 +15 円 (+1.2%) 11:30現在
ニコン<7731>は小反発している。20日の取引終了後、自社株2645万1400株(発行済み株数の7.6%)を3月31日付で消却すると発表したことが好感されている。消却後の発行済み株数は3億5147万6686株となる予定だ。
■富士通ゼネラル <6755> 3,595円 -235 円 (-6.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率2位
富士通ゼネラル<6755>は急落している。富士通<6702>による富士通ゼの売却手続きに関し、北欧企業のニーベインダストリエが20日、富士通ゼの全部または過半数の取得の検討に関するプロセスを打ち切ることを決めたと発表した。富士通ゼ株に対しては、売却時に株価に上乗せされるプレミアムへの思惑が後退する格好となり、売りを促す要因となったようだ。ニーベは富士通ゼの買い手候補の1社とされていた。2月28日にニーベは、富士通ゼの買収について検討中だと発表。同時に、検討と議論はまだ初期段階にあるとしていた。
■新光電気工業 <6967> 3,795円 -150 円 (-3.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
新光電気工業<6967>が大幅続落している。20日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を3220億円から2830億円(前期比4.1%増)へ、営業利益を930億円から750億円(同5.1%増)へ、純利益を670億円から530億円(同0.7%増)へ下方修正したことが嫌気されている。パソコン向けに加え、サーバー向けのパッケージ需要減退の影響を大きく受けて、フリップチップタイプパッケージの売り上げが想定を下回る見込みであることに加えて、半導体製造装置向けセラミック静電チャックが半導体輸出規制などを背景に出荷台数が減少し、リードフレームは在庫調整の影響を受けたことが要因。また、スマートフォンの需要低迷によりIC組み立ての受注が減少していることも響くとしている。
■インフォネット <4444> 2,053円 +399 円 (+24.1%) 一時ストップ高 11:30現在
インフォネット<4444>がマドを開けて急騰、24%高に買われる人気となりフシ目の2000円大台を回復した。同社株の2000円台乗せは2020年6月以来、2年9カ月ぶりとなる。Webサイトのデザインやコンテンツ管理・運営を主力展開する一方、子会社などと連携してチャットボットシステムなど人工知能(AI)分野に傾注しており、米国株市場を基点とするAI関連株人気に乗り、3月上旬を境に大相場に発展している。前週末17日付で増し担保規制がかかり上げ足が鈍る場面があったが、その後も波状的な投資資金の流入が続き上値指向が加速した。時価総額50億円未満の小型株で値動きの軽さに着目した個人投資家などの参戦が活発化している。
■JTP <2488> 984円 +133 円 (+15.6%) 一時ストップ高 11:30現在
JTP<2488>が異彩高、きょうで5日続伸となり一時ストップ高まで買われる場面があった。海外IT企業の保守やIT研修事業を主要業務とし、AIチャットボットサービスなどにも積極展開を図っている。中小企業基盤整備機構(本部・東京都港区)のオンラインの経営相談チャットサービスではAIシステムを使った支援ビジネスを行っており、株式市場でテーマ買いの動きが強まっているAI関連の一角として頭角を現した。上値では目先筋の利益確定売りに押され、上ヒゲをつける傾向はあるものの、信用買い残は依然として低水準で需給面の軽さが強みとなっている。業績も好調、営業利益は22年3月期の24%増益に続き、23年3月期も前期比26%増の5億5000万円を見込むなど大幅増益路線を走る。
■HOUSEI <5035> 747円 +100 円 (+15.5%) ストップ高 11:30現在
HOUSEI<5035>がストップ高。20日の取引終了後、機器の寿命予測に関する特許を取得したと発表しており、材料視されたようだ。機器や機器を構成する部品の劣化度あるいは新鮮度を、機械学習を利用して予測する技術に関する特許という。決まった時期に交換するのが従来の対応だったが、機器の寿命をAIで予測し、予定よりも早く壊れそうな機器などを交換する「パターン処理」の実現につながるとしている。
●ストップ高銘柄
ELEMENTS <5246> 1,106円 +150 円 (+15.7%) ストップ高 11:30現在
桂川電機 <6416> 738円 +100 円 (+15.7%) ストップ高 11:30現在
ヘッドウォータース <4011> 11,490円 +1,500 円 (+15.0%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
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株探ニュース