2月の米新築住宅販売件数は3カ月連続の増加
日本時間23時に発表になった2月の米新築住宅販売件数は年率換算で64.0万件と3カ月連続の増加となった。前回分が63.3万件に下方修正されている。
住宅ローン金利は段階的に低下しており、消費者の新築物件の購入意欲は昨年末から回復傾向を示している。雇用が力強く推移していることも購入意欲を支援。
米住宅市場は激動の1年を経て、昨年の住宅ローン金利の急上昇の後の住宅市場がようやく足元を固めつつあることを示唆している。とはいえ、住宅購入者にとって購入しやすい価格かどうかは依然として重要な懸念事項で、供給が限られていることも販売を抑制している。
米住宅市場の先行きは依然不透明で、最近の銀行破綻が国債利回りを押し下げ、その結果、住宅ローン金利も押し下げたが、この混乱が今後、金融機関のローン貸出条件や基準の厳格化につながることも警戒される。
米新築住宅販売件数(2月)23:00
結果 64.0万件
予想 65.5万件 前回 63.3万件(67.0万件から修正)
米新築住宅販売詳細
販売件数 64.0万件(63.3万件)(年率換算)
中間価格 43.82万ドル(42.65万ドル)
平均価格 49.87万ドル(47.98万ドル)
在庫水準 8.2ヵ月分(8.3カ月分)
()は前回
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美