27日の株式相場見通し=強弱観対立、2万7000円台前半のもみあいか
27日の東京株式市場は前週末終値を挟んで強弱観を対立させる展開となり、2万7000円台前半のもみ合いとなることが予想される。前週末の欧州株市場では、フランクフルト市場でドイツ銀行<DB>が経営不安に対する警戒感から急落したことを受け、金融株全般に売りが広がった。主要国の株式市場をはじめほぼ全面安商状で下げ幅も大きなものとなった。しかし、米国株市場では朝方はリスクオフムードのなかNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が安く始まったものの、その後は押し目買いが優勢となりいずれもプラス圏に切り返し、NYダウは130ドルあまり上昇して引けている。東京市場では米株市場が頑強な値動きとなったことで、投資家の不安心理が和らぎそうだが、依然として金融システム不安に対する懸念は拭えず、上値の重い展開が予想される。一方、下値では駆け込みの配当権利取り狙いの買いが支えとなりそうだ。取引時間中は米株価指数先物の動きに左右される場面も想定される。
24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比132ドル28セント高の3万2237ドル53セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同36.562ポイント高の1万1823.960だった。
日程面では、きょうは2月の企業向けサービス価格指数など。海外では3月の独Ifo景況感指数、米2年物国債の入札など。