最近の事象受け、企業の業績見通しが非現実的に映る

市況
2023年3月27日 22時24分

ウォール街でも屈指の弱気派として知られる米大手証券のストラテジストは、銀行セクターの混乱でいまの企業の業績見通しは高過ぎるようだと指摘。そのうえで、楽観的な株式市場は急落のリスクにさらされていると警告した。

過去数週間の事象を受け、見通しは一段と非現実的に映りつつある。ハードデータに変化がある前に、株式市場は遥かに低い見通しを織り込みに行くリスクが増しているという。

今月の株価と債券の市場動向のかい離も理由に挙げている。一連の米地銀の破綻後にリセッション(景気後退)の可能性が想定され、債券はボラティリティーが急上昇したのに対し、株式は当局の介入を見込んで下げを取り戻し、S&P500は2四半期連続の上昇を記録しそうな勢いとなっている。

目先の注目は来月の1-3月期(第1四半期)決算発表であろう。市場が下期の急回復を織り込んでいることを考慮すれば、高止まりするインフレが及ぼすリスクを市場はまだ過小評価していると指摘した。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.