マイクロンは決算受け上昇 赤字決算も復活の可能性を示唆=米国株個別
マイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。前日引け後に12-2月期決算(第2四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字が予想以上に拡大した。第3四半期の見通しも公表し、1株損益の赤字が予想以上に膨らむ見通しを示したものの、売上高は予想範囲内となった。四半期配当は1株0.115ドルを維持している。
一部のアナリストが懸念していたよりも良好な見通しを示し、株価にネガティブな反応は見られていない。同社は声明で「顧客の在庫は改善傾向にあり、業界の需給バランスは徐々に改善すると考えている。われわれは長期的な需要に引き続き自信を持っており、技術及び製品ポートフォリオの競争力を維持するため、慎重な投資を行っている」と述べた。
今回のガイダンスは半導体市場が一時期の荒波を乗り越えて復活の可能性があることを示唆している。過去1年間の需要の急減は同社の顧客に注文の削減を促し、新しいチップを購入する前に過剰在庫の山を処理することを強いた。
(12-2月・第2四半期)
・1株損益(調整後):-1.91ドル(予想:-0.63ドル)
・売上高:36.9億ドル(予想:37.3億ドル)
・粗利益率(調整後):-31.4%(予想:8.1%)
・営業キャッシュフロー:3.43億ドル(予想:9.24億ドル)
(3-5月・第3四半期見通し)
・1株損益(調整後):-1.51~-1.65ドル(予想:-0.84ドル)
・売上高:35~39億ドル(予想:37.5億ドル)
・粗利益率(調整後):-18.5~-23.5%(予想:3.6%)
(NY時間09:43)
マイクロン<MU> 63.46(+4.18 +7.04%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美