31日の株式相場見通し=反発、欧米株全面高受けリスク選好
31日の東京株式市場は、前日の欧米株市場が全面高に買われたことを受けリスク選好の地合いとなり、日経平均株価は反発し2万7000円台後半で強含みの推移が予想される。欧州株市場では、引き続き金融システムに対する懸念後退から市場のセンチメント改善が続き、独DAX指数は金融不安前の株価水準をほぼ取り戻す格好となっている。米国株市場でも強気の地合いが継続、NYダウなど主要株価指数は揃って続伸となった。ただ、NYダウは取引中盤にマイナス圏に沈む場面もあるなど、不安定な動きを示している。東京市場では前日に日経平均が4日ぶりに反落したものの、配当権利落ち分を考慮すると実質プラス圏で着地した形となっていた。きょうも欧米株高を引き継ぎ堅調な地合いが予想されるが、週末ということもあり買い一巡後は上値が重くなることも考えられる。日本時間今晩に発表が予定される2月の米PCEデフレーターの結果を見極めたいとの思惑も漂うなか、取引時間中は米株価指数先物の値動きなどに左右される展開も想定される。
30日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比141ドル43セント高の3万2859ドル03セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同87.235ポイント高の1万2013.471だった。
日程面では、きょうは2月の有効求人倍率、2月の失業率、2月の鉱工業生産指数(速報値)、2月の商業動態統計、3月の都区部消費者物価指数(CPI)、2月の自動車輸出実績、2月の住宅着工統計など。海外では3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、3月の中国非製造業PMI、3月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)、2月のユーロ圏失業率、2月の米個人所得・消費支出、3月のミシガン大学・米消費者態度指数確報値など。