外為サマリー:一時133円50銭まで上昇、年度末に絡むドル需要も
31日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=133円24銭前後と前日の午後5時時点に比べて80銭強のドル高・円安となっている。
30日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=132円70銭前後と前日に比べて15銭程度のドル安・円高で取引を終えた。一時132円97銭まで上昇する場面もあったが、この水準では利益確定などの売り圧力が強く軟化した。
ただ、欧米の金融システム不安が和らぐなか、リスク回避目的で積み上がった円買い・ドル売りの持ち高を解消する動きもあり、この日の東京市場のドル円相場は堅調な展開となっている。また、月末・期末・年度末に絡むドル需要もあるようで、午前9時50分ごろには133円50銭をつける場面があった。一方、ドイツ連邦統計庁が30日発表した3月の消費者物価指数(速報値)の上昇率が市場予想を上回ったことで、ユーロは欧州中央銀行(ECB)による金融引き締めの長期化観測を背景とした買いが優勢となっている。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0916ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0060ドル強のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=145円44銭前後と同1円70銭強のユーロ高・円安で推移している。