話題株ピックアップ【夕刊】(1):象印、任天堂、霞ヶ関C
■象印マホービン <7965> 1,668円 +76 円 (+4.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
象印マホービン<7965>が反発し、年初来高値を更新した。同社は3日取引終了後、23年11月期第1四半期(22年11月21日~23年2月20日)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比11.4%減の35億2500万円となったが、通期計画39億円に対する進捗率が90%超に達していることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は同2.4%増の271億2800万円で着地した。調理家電製品は前年を下回ったものの、リビング製品や生活家電製品は順調に推移。利益面では原価や販管費の増加が重荷となった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■任天堂 <7974> 5,412円 +239 円 (+4.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
任天堂<7974>は3日続伸し年初来高値が視野に入ってきた。映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が米国で5日に公開される。日本国内の公開日は4月28日。公開前に海外の批評も伝わっている。ヒットを期待した投資家の買いが同社株に入ったようだ。
■大栄環境 <9336> 1,842円 +74 円 (+4.2%) 本日終値
大栄環境<9336>が続伸。SMBC日興証券が3日付で投資評価を最上位の「1」、目標株価を2300円で新規にカバレッジを開始したことが材料視されている。同証券では、大栄環境を循環産業のリーディングカンパニーとし、能力増強と公民連携案件で長期オーガニック成長が可能と予想。
■霞ヶ関キャピタル <3498> 4,100円 +110 円 (+2.8%) 本日終値
霞ヶ関キャピタル<3498>が高い。物流施設を主力にアパートメントホテルなどにも展開するほか、再生エネルギーの電源開発も手掛けている。eコマース市場拡大に伴う宅配取扱個数の増加で物流施設需要が好調に推移しており、足もとの業績には追い風が吹いている。同社が3日取引終了後に発表した23年8月期上期(22年9月~23年2月)の決算は、売上高が前年同期比56%増の164億8900万円、営業利益が同3.2倍の14億3800万円と大幅な伸びを示した。これを好感する形で投資資金が集中した。
■アステラス製薬 <4503> 1,922円 +43.5 円 (+2.3%) 本日終値
アステラス製薬<4503>が反発。この日、抗体─薬物複合体の「パドセブ」とPD─1阻害剤「キイトルーダ」の併用療法に関し、局所進行性または転移性尿路上皮がんで、シスプラチン不適応の患者における1次治療として米食品医薬品局(FDA)より迅速承認を受けたと発表した。これを材料視した買いが入ったようだ。検証試験である「EV─302試験」において臨床的な有効性が確認されることが継続的な承認の条件という。業績への影響については、4月27日に開示予定の24年3月期の業績予想で示すとしている。
■萩原電気HD <7467> 3,370円 +50 円 (+1.5%) 本日終値
萩原電気ホールディングス<7467>が大幅反発。3日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、営業利益を53億5000万円から64億5000万円(前の期比48.1%増)へ、純利益を36億円から45億5000万円(同58.2%増)へ上振れ、あわせて期末配当予想を65円から95円へ引き上げたことが好感された。為替変動や自動車生産台数の調整などの影響を受けて、売上高は1890億円から1878億円(同18.5%増)へ下振れたものの、比較的利益率の高い分野の売り上げの伸長や経費削減効果などが利益押し上げに貢献した。なお、年間配当は155円となる。同時に、SMBC日興証券を割当先とする第三者割当により、第3回新株予約権(行使価額修正条項付)を発行すると発表した。新株予約権の割当日は4月24日から26日までのいずれかの日で、発行総数は1万1000個(潜在株式数110万株)。潜在的な希薄化率は12.42%となる。調達資金約36億5698万円は、グローバルな安定供給体制構築に必要な一定の在庫確保に伴う運転資金に当てるとしている。
■ワークマン <7564> 5,650円 +80 円 (+1.4%) 本日終値
ワークマン<7564>が反発。3日の取引終了後に発表した3月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比4.2%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。気温が上昇したことで、長袖Tシャツやレディースなど春夏衣料を中心に好調な販売となった。また、新商品や新色を展開したアスレシューズやアウトドアシューズも売り上げ増加に貢献した。なお、全店売上高は同9.8%増だった。
■第一生命HD <8750> 2,499.5円 +32 円 (+1.3%) 本日終値
第一生命ホールディングス<8750>が堅調。後場にこの日の高値をつけた。財務省は4日、10年債入札を実施した。新規オープン発行で、表面利率は年0.5%で据え置かれた。日銀の金融政策の方向性を見極めたいとの投資家心理が働くなかにあって、入札結果は弱めと受け止められ、足もとの債券相場には下落(金利は上昇)圧力が掛かっている。同社株に対しては、金利の上昇による運用環境の改善効果への思惑をもとにした買いが入ったようだ。
■INPEX <1605> 1,493円 +19 円 (+1.3%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>など石油関連株が続伸。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどから構成する「OPECプラス」が2日に予想外の減産を発表したことを受けた買いが続いている。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比4.75ドル高の1バレル=80.42ドルに上昇。これを受け、米株式市場で石油関連株が上昇した。INPEXの株価は連結PBRで0.5倍、配当利回り4%台の水準にあり割安感も指摘されている。
■王将フードサービス <9936> 6,100円 +60 円 (+1.0%) 本日終値
王将フードサービス<9936>が続伸。午前10時ごろに発表した3月の月次売上高速報で、直営既存店売上高が前年同月比12.5%増となり、3月として過去最高売上だった前年を大幅に上回る増収となったことが好感された。価格改定効果もあり客単価が同3.0%増となったほか、2月25日にテレビ番組で紹介された影響もあり、客数が同9.2%増となったことが寄与した。
株探ニュース