株価指数先物【引け後コメント】 短期過熱は警戒されやすいが、ショートのエントリーは避けておきたい

市況
2023年4月4日 18時34分

大阪6月限

日経225先物 28260 +10 (+0.03%)

TOPIX先物 2020.0 -1.5 (-0.07%)

日経225先物(6月限)は前日比10円高の2万8260円で取引を終了。寄り付きは2万8160円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万8205円)を下回り、利食い先行で始まった。現物の寄り付き直後に付けた2万8140円を安値に買い戻され、前場中盤にプラスに転じると、ランチタイムで2万8300円まで買われた。ただし、後場はこう着感が強まり、2万8240円~2万8300円辺りの狭いレンジで推移した。

日経225先物は朝方の弱い値動きでボリンジャーバンド+1σが支持線として機能するなか、その後はショートカバーが優勢だった。寄り付き直後に下落に転じた東京エレクトロン <8035> [東証P]が、その後プラス圏での推移を見せたほか、売りが先行して始まったファーストリテイリング <9983> [東証P]も後場に入り上昇に転じるなど、ショートを仕掛けづらくさせていた。一方で、東証プライムの騰落銘柄は値上がり・値下がり数が拮抗しており、押し目狙いのロングにとどまっていた。

また、日経225先物は小幅な上昇ではあるが、これで8営業日続伸となった。連騰による短期的な過熱感は警戒されやすいものの、ボリンジャーバンド+1σが支持線として機能する一方、+2σは2万8580円まで切り上がりを見せており、調整場面では押し目狙いのロングでの対応になるだろう。3月9日に付けた戻り高値である2万8480円を通過点に、この水準を捉えてくる場面ではショートカバーを交えた上昇が意識される。

米国では週末7日に雇用統計の発表を控えているほか、グッドフライデー(聖金曜日)の祝日で欧米市場は休場となる。次第に商いが細ってくる可能性もあり、次第にスキャルピング中心の売買になりそうだ。ただし、金融システム不安が和らぐなか、ポジション調整により祝日を前にショートポジションを圧縮する動きが入りやすい需給状況とも考えられる。短期的とはいえ、ショートからのエントリーは避けておきたいところだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.99倍に上昇した。一時13.94倍に低下し、25日移動平均線水準まで下げてきたこともあり、NTショートを巻き戻す動きが入ったようである。米中対立が警戒されて足もとで調整を強めている半導体関連株のショートカバーを見極めることになろうが、いったんはNTロングによるスプレッド狙いを想定しておきたい。

手口面では、日経225先物はABNアムロが2840枚、野村が630枚、大和が320枚、三菱UFJが320枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1810枚、ソジェンが880枚、BofAが410枚、ドイツが380枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが3660枚、ソジェンが2090枚、BNPパリバが1310枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが4030枚、バークレイズが1280枚、シティが730枚、ドイツが720枚、みずほが420枚、野村が360枚程度の買い越しだった。

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