【市場反応】米2月JOLT求人件数、予想外に1000万件割れ、利上げ観測後退でドル売り加速

市況
2023年4月4日 23時30分

米労働省が発表した2月JOLT求人件数は993.1万件と、2021年以降初めて1000万件を下回り21年5月来で最低となった。同時刻に発表された米2月製造業受注は前月比-0.7%と、伸びは予想を下回った。1月-2.1%に続き2カ月連続のマイナス。また、米2月耐久財受注改定値は前月比-1.0%と、速報値から修正なく、1月の-5.0%に続き2カ月連続でマイナス。国内総生産(GDP)の算出に用いられる米2月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値は前月比-0.1%と速報値0.0%から下方修正され1月の+0.9%から再びマイナスに落ち込んでおり1-3月期のGDP成長を抑制する。

2月JOLT求人件数が予想外に1000万件を割り込んだため利上げ観測が後退。米国債相場は反発し、2年債利回りは3.827%まで低下した。ドル売りも加速し、ドル・円は131円78銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0954ドルまで上昇し2月2日来の高値を更新した。

【経済指標】・米・2月耐久財受注改定値:前月比-1.0%(予想:-1.0%、速報値:-1.0%)・米・2月耐久財受注(輸送用機器除く)改定値:前月比-0.1%(速報値:0.0%)・米・2月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比-0.1%(速報値:0.0%)・米・2月JOLT求人件数:993.1万件(予想:1050.0万件、1月:1056.3万件←1082.4万件)・米・2月製造業受注:前月比-0.7%(予想:-0.5%、1月:-2.1%←-1.6%)

《KY》

提供:フィスコ

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