ダウ平均は5日ぶりに反落 米求人件数が21年5月以来の1000万割れ=米国株前半

市況
2023年4月5日 2時26分

NY株式4日(NY時間13:13)

ダウ平均   33358.90(-242.25 -0.73%)

ナスダック   12115.41(-74.04 -0.61%)

CME日経平均先物 28135(大証終比:-125 -0.45%)

きょうの米株式市場は売りが優勢となっており、ダウ平均は5日ぶりに反落。ナスダックも続落している。この日発表の2月の米求人件数が予想以上に減少したことで株式市場はネガティブな反応を見せている。2月の米求人件数は993万件と大幅に減少した。1000万割れは2021年5月以来。

市場の年内の利下げ期待を追認する内容ではあるが、前日はISM製造業景気指数が予想以上に弱い内容で、米経済の軟化を示す指標が相次いだことから、金利の行方以上に、米経済の先行き不安感に市場の意識が傾いたのかもしれない。

あす以降も、金曜日の米雇用統計に向けて重要指標が幾つか発表される。市場はFRBがあと1回利上げを実施して、今回の利上げサイクルを一旦停止すると見ている。一方、FRBは否定しているが、市場では年内利下げ期待が根強くある状況。FRBと市場の見方に相違が見られる中、今週の指標がどちらの見方を裏付けるか注目される。

ただ、最近の株式市場は回復力を見せ始めており、持続的なインフレ、銀行危機、金利上昇、原油高に直面しても、前日の米株式市場は吸収していた。市場は原油価格の上昇が景気に与える影響により、FRBが積極利上げを続けることができないとの見方に傾斜している模様。

インフレ期待が後退し始め、中央銀行の利上げ停止が視野に入っていることが株式市場の最大の支えとなっているものと思われる。「市場を支えているのは、インフレに関する良いニュースと大いに関係がある。この良いニュースは中央銀行が利上げの一時停止および利下げに柔軟性を持つことを意味する」との声も出ている。

FRBが最大関心事であることに変わりはないが、関心は次第に決算に移っている。来週の米大手銀を皮切りに1-3月期の決算シーズンが始まるが、これまでに決算を発表しているS&P500企業15社のうち14社が予想を上回った。投資家は69%の企業しか予想を上回ることができなかった10-12月期の後、米企業の業績見通しが改善されるかどうか注目される。

キャタピラー<CAT>やボーイング<BA>といった産業株が下落しており、ダウ平均を圧迫。銀行株も軟調に推移している。

アップル<AAPL> 165.78(-0.40 -0.24%)

マイクロソフト<MSFT> 287.94(+0.71 +0.25%)

アマゾン<AMZN> 102.73(+0.32 +0.31%)

アルファベットC<GOOG> 104.97(+0.06 +0.05%)

テスラ<TSLA> 191.41(-3.36 -1.73%)

メタ・プラットフォームズ<META> 212.75(-0.32 -0.15%)

AMD<AMD> 95.82(-0.75 -0.77%)

エヌビディア<NVDA> 276.01(-3.64 -1.30%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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