セントルイス連銀総裁、利回り低下が銀行問題からの経済への逆風を和らげる
FOMC委員の中でもタカ派として知られる、ブラード・セントルイス連銀総裁の講演が伝わっており、最近の利回り急低下が銀行セクターの混乱から生じる米経済への逆風を弱めるとの見解を示した。
同総裁はアーカンソー州銀行当局が主催したイベントで、米10年債利回りがこの数週間で0.50%ポイント、2年債利回りが1.00%ポイント、それぞれ低下したことに言及。「これが、銀行の混乱によるストレスが高まった後に起こり得るマクロ経済へのマイナスの影響を幾分和らげるのに寄与する」と述べた。
総裁は、金融環境は一段とタイトになっているとしたうえで、現時点における銀行のストレスと金融環境に関する指標は、2007-09年の金融危機時に見られた水準と比べると低いレベルに留まっているとも指摘した。